あの震災で、トラウマとなる想い出を抱える者達と、そうでない者達と・・・周りのサポートも得られぬ状況で津波予知の研究に乗り出す。当時の自分のふがいなさと学会への絶望で心も病み、研究職からドロップアウトした準平もそこに。強力なリーダー、自由なサーファー兼天才研究者、爆弾娘、機械いじりの天才初老「ゴットハンド」、前科一般のIT長者たちに囲まれ、画期的な技術と地震学会の保身による圧力と・・・色々な思いの交錯する成長系お仕事小説。。。ですかね。
この人の理系小説さすがですね。技術的な部分で興ざめしないし、かといって難解で途方にくれたりもせず、ただ「ワクワク」させてくれる。そして、リベンジと成長感。さまざまな難問を乗り越え、また邪魔されて、でも最後に・・・お約束の流れもむしろ嬉しい。絶対そうなるでしょと判ってても快感。ほんのちょっとだけ、お尻が弱かった気もするけど・・・
非常に面白かったです。