花餅屋廼徒然書附帖

歌舞伎の世界に魅入られた男の、余りにも刺激的でグダグダ過ぎる日々…

祈り、感謝の日々…鎮魂って程でも無いな?

2008年03月09日 23時34分19秒 | 徒然とお出かけ…
今日は朝から…お出かけ。
と言っても、夕方には帰って来ましたがねぇ…。
朝はいつも通りに起きて…店に行き、自販機の相手をして…例の店も覘いて…で車を出して来る…。
お出かけです。ハイな…。
先ずは…大阪は吹田の某麦酒メーカーへ…。
今は工場と関連施設が建っている所ですが…此の地は其の企業の創業の地…。
其の創業地の臨む小高い丘にある施設に行きました…。
先日…其の企業からお便りが来ていました。
父の命日が近付いて来ています…。
命日には、『先人の碑』に献花をさせて頂きます…との旨が記されていました。
其れと…お時間があれば、またいつでもお越しに成って下さいと…。
去年は…とうとう行けず仕舞いだった…チト心残り…特に母が…。
結構と中途半端な距離です…吹田までは…。
で、今年は今日の日と決めて出発です。
昨日が父の命日…祥月命日です。
本来ならば昨日に詣でても良かったのですが…流石に店があるので…やはりねぇ。
店をこよなく愛した父の為にも店で頑張っていないと…ねぇ。

予めネットでルートを確認しているので…我が愛車にはカーナビが無い…道は簡単です…ハズです。
内環状線を走る…。
そうこうする内に…小一時間も掛かっていないか?
大きな工場が見えて来る…。
其の工場を越えて…道を隔てた敷地に入る…。
其処だけが別次元のように静かな佇まいを為している。
車を駐めて…敷地内の建物に…某社の迎賓館となっている。
某社の創業100周年事業の一環で、創業以来社の為に頑張って来た先人を…其の偉業を讃える地として、此の創業を臨む丘に建てられたのが…此の『先人の碑』と其の関連施設である…。
社内の人物はもとより、グループ企業または関連会社…其れと取引先等で苦しい時代も支えてきた方々の労を労うと言った意味合い…感謝の意を込めて祀られているらしい…。
だから…大企業なら兎も角…一般の小さな酒屋の主人が簡単に祀られるなんて…???
私たちも此の話を聞くまでは…こんな施設があるのも知らなかったし…そんな話も聞いたことが無かった…。
しかし、父はどう言った訳かメーカーからの要望によって…一周忌を終えた後に祀って頂いたのです…。
盛大な慰霊祭にも参加させて頂きました…。

去年は…機会を逸してしまって…で、今日です。
迎賓館に入ると…先ずは記帳を…恥ずかしいですが、毛筆で書きました…(汗)
其のまま応接室に通されて…お茶を頂きました…。
此処は年中無休の施設で無宗教の施設です。
いつでも誰でも…何にも拘らずに来ることができる…。
準備が整ったと…建物を出て、裏手に廻る…。
小高い丘陵と成っている…。
其処に行く道の両側には木々が…庭園となっている…たまたまと言うべきか…此の時期は一番花が寂しい時期らしい…。
梅が終わりになり…と言っても桜はまだ早い…まして此処の桜は八重桜に枝垂桜…どちらにしても遅い目の開花ですね…。
庭園を見ながら…石段を登って行く…辛うじて丘の上に咲いている梅の木を右手に…見ながら…上って行くと急に空が広くなる。
一面の青空…清々しい気持ちになれる…広場だ。
其の広場の奥に白御影と黒御影で造られたモニュメント…。
先人の碑である…。
手水鉢にててを濯ぐ…白菊の花を受け取って…碑に献花する…。
碑の前に細い溝にせせらぎのように水が流れている…。
大きな碑の後ろには此処の祭られている先人たちの名前を記したネームプレートが納められている…。
深々と頭を下げて感謝と決意を…。
庭園をゆっくりと見ながら…広大な敷地です。
池もあれば…ホンマに憩いの場と言うか…心安らぐ場所ですね…。

先人の碑をあとに…其のまま京都に向うことに…。
軽く昼食を取って…と言うか、結構とボリュームあったよなぁ…吹田をあとに…。
名神高速の茨木インターから一路京都へ…。
道は空いています…スイスイ~ッと、京都南インターに到る。
其のまま北上です…。
目指すは…御本山の西本願寺…門徒ですので。

お彼岸にとも考えていたのですが…折角だし…またお彼岸と成れば京都は道もん混み合っているだろうとも考えて、参拝致します。
七条堀川を越すと本願寺の大きな伽藍が眼に入って来る…。
左手に本願寺を遣り過ごして、左折して…駐車場に入る。
時計を見る…2時30分頃か…如何しようか?
車を此処に置いといて、送迎バスに乗って廟所である大谷本廟へと向うのに…時間が?
3時丁度と、3時半に…此のままバスに乗ってしまおうか?否か?
まぁ、折角だし…お参りだけは先に済ましておきましょうか…。
道を隔てた本願寺の境内に向う…。
阿弥陀堂に上がって…御本尊に手を合わせて御念仏を…と言っても、普通ですよ。
そうこうする内に…何やら少し…お参りがあるのかな???
お坊さんがゴソゴソ為さっている…経机を持って来たり…焼香台も…。
間も無く…3時に成るのですが…今此処で起こる事を見ていたほうが良いのかも?
と思って、其のまま座っていました。
すると…数家族の方々が導かれて御本尊の前に…我々よりも一段前列になります…仕切りがあって…一般人は其処から後ろになります。
仕切りより前の一角に座られて、あぁ…此れから何かの法要ですね…。
そう言えば、永代経法要ならば申し込みをしたら時間が決まっていて受けることができるはず…。
私たちも…其の話はしていたのですが…今日は父の院号軸も過去帳も持って来ていないし…其れよりも、永代経の案内状を持って来ていない…。
父も一昨年に此処で永代経の開闢法要をして頂いて、其の折に戴いた案内状を持って来たら、いつでも永代経法要を受けられると言った事に成っているのです。
たぶん此の方々も、そう言ったご家族の永代経をお願いに来たのでしょうね…。
僧侶が此れより永代経の法要を勤めると…仰られて、厳かに厳かに…導師を入れて四人の僧侶によっての永代経の法要が始まりました…。
時計を見ると丁度3時です…。
あぁ、良い時間に来たよねぇと…私たち。
折角なのに、どうして持って来なかったのか…お軸はいいとしても、永代経の案内状を…。
(涙)

永代経の法要が勤め上げられて…前列の方々は焼香をされています…我々は其の香しき香りを聞いています…。
お経が終わって…法話と成っているのですが…流石に時間を見て…お堂から先に出ました…。
3時半のバスに乗って大谷本廟に向う為です。
駐車場に行くと、もうバスが待機している…。
バスに乗り込んで…出発まで待つが…他に誰も乗って来ないよ…。
私たち家族だけを乗せて、バスは本願寺を発して、一路大谷本廟へ…。
五条通を進むのですが…流石に此の道は国道一号線でもあって混んでいます。
此れならば、バスに乗らないで私の車で来た方が良かったかも???
でも、大谷本廟の駐車場は狭いし…(汗)
何とか4時前までに到着致しました…。
其のままバスを降りて…納骨堂に向う。
途中売店で仏花を購入して…2つです。
花餅屋の本家のおばあちゃんのお骨を納めている所と、母方のおじいちゃんのお骨を納めている所と…門徒寺が別々なので其々にお参りしないとねぇ…。
だからお花も其々に…使い廻しって言うわけにはいきません…。

其々の箇所でお参りをして…最後は親鸞聖人の廟所の明著堂に…。
先程購入したお花は其々の場所に置くのではなくて、最後は親鸞聖人にお供えすることになっています。
売店で線香を購入して…花を供えて線香に火を点けている時に鉦が鳴る…。
4時です。
4時丁度に親鸞聖人の午前で正信偈が上げられるのです。
此れは本願寺でも、同時刻に親鸞聖人の御廟の御前で正信偈が上げられます。
あぁ、此方でもお経に間に合いました…。
僧侶が廟所の御前にて正信偈を上げておられる…。
これまた独特の本願寺ならではの上げ方です。
清々しく…厳かに…。

お経が終わって…時計を見ると…4時15分の本願寺行きのバスに間に合いそうだよ…。
小走りに…バスの待合所に向う。
丁度間に合いました…。

今日は少しバタバタと致しましたが…でも、良い日でした。
お天気も良く…。
先人の碑では、好天に恵まれて…清々しい気分になれました。
西本願寺では、他家のではありますが…永代経法要に会いましたし…。
大谷本廟に到っても、本日最終の正信偈に間に合いました…。
今日一日で…ホンマに良い気持ちになって…心穏やかになったようです。

また明日から仕事です…。
父に見守ってもらいながら、仕事を頑張りたいと思いますよ…。
其れが一番の供養…孝行、功徳だと私は思っています…。


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