KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

花びら不足の四葩

2024年06月08日 | 俳句
天気 晴

山紫陽花の中で、私の好きな花・・高幡不動尊の先日の写真の続き。紫陽花の別名は「四葩の花」花びらが4枚、と決まっている。額紫陽花も毬咲きも。
ところが、この原種に近い紫陽花の中には、花びらが3枚のものもある。その中で、この色が私の好みだった。小さな小さな花なので、撮影には地面に膝をつかないと・・という丈だった。


さて、今日の午後、ドラッグストアへ用あって出たついでに、地元の紫陽花の花束を買ってきた。

青紫は日本では少ない色。ヨーロッパへ行くと、土が酸性なのでこの色や赤紫が多い。でも紫陽花はやはり青い色の方が好まれる、ということで、愛好家は酸性の肥料をたくさん使うらしい。

日本原産の紫陽花がヨーロッパへ渡り色々と改良されて、日本へ再輸入される。この色もその「里帰り」の花かもしれない。ちょうど7月初旬の紫陽花の季節にオーストリアへ行ったら、赤紫やえんじ色の花が多い。最初は違和感を覚えたものの、見慣れたら厭な色ではない、と思い始めた。デンマークのチボリ公園には見事な赤紫の紫陽花群があった。

で、最近知ったこと。写真は昨日のおやつに出された珈琲ゼリー。ひと口掬ってから写真を撮ったのでちょっとミットモナイけれど、私の大好物。でも、年に何回もは出ないから、コンビニで買うこともある。

実はこの珈琲ゼリーなるもの、日本が発祥なのだそうだ。詳しいことは省略するけれど、フランス人が日本へ来たらこれを食べるのを楽しみにしていた、という話をYou Tubuで見たのが去年のこと。え?フランスは珈琲もケーキも日本のお手本の国なのに、作らないの?とびっくりした。
コンビニの珈琲ゼリーもなかなか美味しい。日本は、寒天を使っての夏の和菓子を色々と作る国だから、珈琲も同じように固めて食べる発想になったのだろう。珈琲ゼリーはゼラチン使用らしいけれど。

野仏へたどる小道や濃紫陽花  KUMI
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80ー20 クリアしたけれど

2024年06月06日 | 俳句
天気 曇がち

他のサイトで、山紫陽花の写真を見たら、急に高幡不動尊の山紫陽花の見ごろ・・と思い出してしまった。写真は10年以上前のもの。古いデジイチが懐かしい。
本当は昨日のリベンジで午後にでも紫陽花を見に出てみようと思ったのに、どうにも体調が・・情けないことに動きたくならない。おまけに、足の親指、膿を持ったまま少しずつ回復していると思っていたら・・今度は反対の足の指が痛くなってきた。同じように爪の横からバイキンが入ったような。注意して消毒と薬は欠かさなかったのに・・ということで、気分も萎えた。


さて、80-20という運動は今もあるのだろうか。我々が老人に差し掛かる頃、80歳になっても20本の自前の歯を残す、ということが必要、と叫ばれた。
こんな話題を今日出すのは、実は、昼食に豚肉の冷しゃぶが出たら、肉が固かったということで、殆どの人が、半分以上、残していたのだ。いわゆる「刻み食」や「ミキサー食」以外の人たち。
好きな献立で美味しく完食した私が、恥ずかしくなった。よく全部食べたわね、とまでは言わなかったけれど、そんな眼で見られたような・・
耳と歯だけは人よりも優秀ですよ。それほど固い、と思わなかったのに。入れ歯って、どのくらいの固さを噛めるのだろう?鶏肉料理はよく出るけれど、それは残さず食べる人が多いようだ。普通食の私ですら一切れが小さすぎてかえって食べ難いのに、それ以下に切ってあっても、残す人が居る。それより小さく切ると、切り刻んだ、料理とは言えない形態になってしまう。厨房も手間が大変だ。


私は子供の頃から虫歯だらけで、歯科通いには苦労した。小学高学年から歯科通い、田舎の村に歯科はないので、最初だけ母親と行った隣町の歯科へ、一人でバスに乗って。「母ちゃんは一緒に来てくんねえんかい」と、隣に座った顔見知りのオバサンに言われ、心細くて泣きそうになったことも。

高校時代も、大人になってからも、歯科通いは続いた。歯磨きは朝夕していたつもりなのに・・。高齢出産の末っ子だったし、母親が戦中の栄養不足状態だっただろうから、生まれつき歯も体も弱い子だったのかも。
で、親が教えてくれなかった正しい磨き方を始めたのは、仕事で知り合った保健婦さんのおかげ。30歳過ぎて磨き方をしっかりと伝授された。おまけに、当時通院した歯科の先生は絶対に抜かない主義で「1本抜いたら際限なく抜くことになる」と言われて。結果、今に至るまで親知らず以外は1本も抜いていない。1本だけ、上の方が欠けててしまい修理したけれど、その歯がどれなのか解らなくなっている。
歯の磨き方が良かったからか、3ヶ月に一度は歯科で「定期健診」をして歯垢を取ってもらっていたが、歯垢があまり付かない歯だった。ドクターには「よく磨けていて、土台が丈夫な歯ですよ」と褒められた。虫歯治療だらけの歯ではあるけれど・・

70歳くらいの時、ドクターに「80ー20は達成出来そうですか」と訊いてみた。「大丈夫、今の状況なら」という答えだった。有難いこと。
でも、今は・・実は定期点検には行っていない。この1年、口唇ヘルペスやがん治療の副作用の口内炎の治ることがなくて、とても歯科治療は出来ない。でも、何とか痛みも歯茎の腫れもないから・・と安心はして歯磨きに励んでいるけれど。
ちなみに、食事を配膳する時、要介護の人は職員が「入れ歯は入っていますか」と確認している。以前、食べ始めてから「入れ歯忘れた」と言う人が結構居た、今はそれがなくなったけれど・・あ~やだ、そういう要介護老人に私はなりたくない。

本堂の裏に闇あり額の花   KUMI
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ゲリラ豪雨の翌日

2024年06月05日 | 俳句
天気 晴

ゲリラ豪雨は昨日のこと。写真の楓の新緑は今日のもの。昨日夕刻からの雷雨は、あまりゲリラ豪雨の来ないこのあたりでも凄まじかった。その雷雨の来る前の北の空、不気味な雲が。


部屋を出ないと南側の空は確認出来なかったが、そのうちにガラガラドカン・ピカピカ・ザーザー・・怖くなってパソコンは切った。
施設の建物はさほど大きくはないが、線路が近いからか防音はとっても良く出来ていて、部屋に居ればあまり雷鳴も聞こえないくらいだが、昨夜はさすがにガラス戸がびりびりした。ふっと、停電したら困る・・と思ったが、そこまではいかずに終わった。

で、あれだけ降ったのだから街の新緑と紫陽花でも見に・・と午前中に買い物がてら出かけてみた。紫陽花も咲き始めていたし、施設の前の緑がかったヤマボウシが大分見ごろになっていた。下手なスマホ写真。修正も旨く出来なかったのでそのまま載せる。


実は、このあと、もう少しは足を延ばすつもりが・・イヤな予感。出かける時は今日は大丈夫、と思っていたのに、お腹が・・もう点滴の副作用は終わったと思っていたのに。
仕方なく、お腹対策の出来る「場所」のあるスーパーから遠くへは行けずに終わった。情けない話。でも、足指も何とか夏用サンダルにしてからは歩けるものの、長い距離は無理だから行ける距離も知れたもの。もっとも、最近は「エンジン=心臓」が弱ったようで紫陽花の道まで行ったら、買い物して帰る元気はもうないかも。梅雨に入る前の貴重な晴天、あと何日続くか解らないけれど大事に付き合わなくては。

珍しく雨の降らない日だったのに、富士山は湿気の多い大気のせいか今日も見えないままだった。

雷鳴の過ぎ雨音の闇に満つ  KUMI
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カンパニュラ・夏のさきがけ

2024年06月03日 | 俳句
天気 晴れたり曇ったりのち一時雨

梅雨前線は南下し、今週は明日から当分安定した天気になるのだという。このまま梅雨、と覚悟していたので有難いこと。何とか、降らなくてあまり暑くない日々が続いて欲しい。

写真のカンパニュラ(ツリガネソウ?)、地元産の花。そろそろ出回り始めた。久々に駅構内の地場産の野菜の店へ。花も売っていて、矮小ヒマワリもあったが、狭い部屋にヒマワリは暑苦しいし仏壇には合いそうにない。昨日の売れ残りの花束が3割引きで売っていた。昨日は涼しかったので、水揚げしたら生き返った。そして、ブルーベリーも出回り始めた。まだ一種類だけだったが。毎年、甘い種類のブルーベリーの名を覚えようと思いながら、翌年は忘れてしまう。これは、まだ走りの種類なのかそれほど甘くはなかった。

さて、ちょっと自慢です。ブルーベリーの名産地をどの都道府県か知っていますか?
山梨?長野?・・と思いきや、日本で一番多く収穫されるのは東京都、なのだそうだ。去年、それを知ってびっくり。東京都、ということは、23区の方にそうたくさんの畑がある訳はないので、この多摩地域の、とくにこのあたりの周辺が名産地、ということになるのだろう。そういえばあちこち、どこの駅からも歩いて行ける所にブルーベリー畑があったりする。元々は休耕になった畑の活用で木を植えた、と聞いたことがある。
近くにも「ブルーベリー狩り」の出来る畑はあるけれど、通っても行ったことはない。小さな実を一個ずつ暑い盛りに摘むのは、あんまり楽しい作業でもなさそうだし・・直売所で買った方が・・という横着者で。
ただ、売れ残りや傷む寸前のものなど安く売っていたりすると、買ってジャムにした。そのまま砂糖を入れて煮て、ペクチンが少ないみたいだから檸檬汁でも足して・・簡単に作れた。眼に良い、と言うから随分食べたけれど・・効果は?そのおかげで緑内障も失明せずに済んだ、と思えばいいのだろうか。

昨日はネットスーパーでサクランボを頼んだ。まだ温室栽培の、小さな粒の山形産。ちょっとした贅沢だ。


温室栽培とは思えない甘さにはびっくりした。誕生日が食べごろでもあり、私の一番好きな果物です。あ、柿の出回る頃には柿が一番、とか言っていましたねえ。いい加減ですね。ともかく、酸っぱ過ぎない果物は何でも大好き。

姉いもうときつちり分けるさくらんぼ  KUMI
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十薬の庭

2024年06月02日 | 俳句
天気 曇

ご近所の裏庭の十薬が咲き揃い、紫陽花も咲き始めて、ともかくも6月が来てしまった。十薬の咲く光景は好きなので楽しませてもらっているが、多分、近々抜き取られるだろうと思う。このお宅の裏庭に沿って細い市道があり、人間だけは通れるので、私は花を楽しませてもらっている。

昨日は、愛知に住む姪が上京のついでに寄ってくれて、ランチを一緒に摂ってから部屋で延々と話し込んでしまった。去年までは千葉の彼女の実家近くに住んでいて、ここは日帰り圏だった。要介護の父親を施設で看取って実家を片付けて・・などなど、話をしていたら際限がない。母親(私の長姉)は50代で亡くなっていて、父親の方は長生きをしてしまった。家の処分までして、色々あって・・という話は省略。自分の娘の嫁ぎ先近くへ家を買ったそうだ。一人住まいの中古住宅、愛知の田舎の住宅の価格にびっくり。東京では、60㎡くらいでも新築なら億ションというのに・・

ともかく、私は最近、あまり人と話さないので身内が来てくれた時くらいしか「まともな長い会話」が出来ない。せっかく来てくれた姪に、時間があればあれこれと助けてもらいたいことがあったのに・・愛知まで帰る人を留める訳にもいかない。ともかく、話だけはたくさん出来た。 もう、会えるのもこれが最後になるかな、と別れ際に言ったら「秋にはまた来るから頑張って」と言われてしまった。秋まで頑張らなくては。膠原病の症状がこれ以上ひどくなったら、冬を越すのはキツいかも。

昨夜、食後にぼんやりテレビを見ていたら、タモリさんが出ていて、盛岡市のインバウンドの観光客の話題を。盛岡には二回行っているが、二回とも観光ではなかったので、街の良さまでは堪能できなかった。ただ、地方都市としての落ち着きがあって、街の中心を流れる澄み切った川に鮭が遡上していて、その川の上流を見ると岩手山、という晩秋の光景は心和んだ。
で、昨日のタモリさんの話。盛岡の魅力色々の話のあとで「地方都市は何処も街なかから山が見えるのが魅力・・」と話し
「(街から)山の見えないのは東京くらいでは・・」
仰天ですよ。タモリさん、東京が何処なのか知っています?
どこに住んでいるか知りませんけど、東京は、都心からでも富士山の見えるのが自慢の都会ですよ。ま、いつでもどこでも見える訳ではないけれど、岩手山だって雨の日は見えないし。
高い所へ行かないと滅多に見えない富士山は計算外としても、多摩地域では、イヤでも奥多摩や丹沢山塊の山は常時見えています。いえ、杉並や練馬あたりからも同じように見ています。富士山も、都心よりは見える確率は高いです。タモリさんは嫌いではないけれど、あれを放送したディレクターの常識も疑います。

と、多摩地域に暮していてこんなことを言っていると僻みに聞こえるだけかも?

草噛んで猫の立ち去る走り梅雨  KUMI
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