買い物に出掛けました。
さぁ、布でも見ましょうか、としたところで何やら大きな声が。
ん。
どうも母親らしき人が子供に文句を言っているよう。
約束したことと違うだろう、と言っている。
今日は映画を観るだけだと言ったでしょ。
お母さんは観たくもない子供の映画を観たのよ。
今日は映画だけの約束だったでしょ。
それを、何?
他のところも見たいって?
そんな約束はしてないわよ。
まぁそんな感じのことをくどくどと。
うわぁ、子供が気の毒~。
そう思って、何か言ってやろうかとその親子の方を見たら…。
お母さん、わりとお年を召していらっしゃる。
歳いって出来た子供ならもう少し可愛がってもいいだろうに。
と、子供の方はと言いますと。
無視を決め込んでいる風に見えます。
諦めとはちょっと違う、なんやろう。
聞いてないような知らんふりを決め込んでいるような。
嫌そうな顔してるけど、この状況を乗り越えれそうな強さを感じました。
きっといつもの事なんやろうな。
可哀想。
でも私が下手に何かを言ってしまうときっと後で倍返しの目にあうと思うわ。
あの親なら。
私にはよくわかるの。
毒親の事は。
少女よ、早く大きくな~れ。
そして大きくなったら早く親から離れるのです。
今は我慢しかないのよ、残念だけど。
大人になれば自由になれる。
親を捨てて自由になってもいいって。
私はそう思う。
十分我慢したのだから。
自分の人生を生きてもいいと思う。
がんばれ、少女。
観たくもない子供の映画…。
楽しくみた映画の事をそう言ってしまうのか。
楽しい思い出が悪夢に変わるよねぇ。
ああ。
やだやだ。
そんな事をいろいろ考えてたら自分の小さい頃はどうだったんだろう、ってことになり…。
私の観た映画
私の観た映画
母さんが連れていってくれた映画の思い出…。
男はつらいよ、
それやった。
寅さんや。
子供の映画じゃない。
それは観たくもない大人の映画だったのでした。
家族6人で。
妹はどんな気持ちで寅さんを見ていたのか。
映画は映画。
連れていってくれるだけでありがたい。
たぶん姉妹4人ともそう思っていたに違いない。
そう考えるとまだ、あの女の子の方がマシかも。
子供にあわせてくれとるんやもん。
ああ。
嫌なこと思い出してしまったぜ。
ふぅ。