初出は「オール読物」、日本文藝家協会編「現代の小説'96」(徳間書店)にも掲載。
手に入りやすいのは文春文庫『レクイエム』。
死期の迫った夫とともに、夫の生まれ故郷へ足を踏み入れた女性の視点から語られる短編。
小千谷の豪農の息子との結婚。しかし夫は病み、初めて訪れる彼の故郷で死を迎える。連れ添ったのはわずかな期間でも夫婦は夫婦、と「私」は分骨を願い出るが、彼の父は許してくれそうにない。「私」は思わず仏壇の「喉仏」を握り締めて飛び出し、彼を生家から「連れ出す」。
親世代との断絶、歩み寄ることのない異なる世界観・価値観が印象的な小品。
▼補足トリビア
「のど仏」といえば男性ののどの出っ張りのこと。
でも、火葬のときに拾う「のど仏」はそれとは別なんだそうだ。
いわゆる「のど仏」は「甲状軟骨」。軟骨だから火葬にすると残らない。
納骨する「のど仏」さんは、頚椎の一部(だからホントはのどではなくて首の骨)。
この小説では「蓮華座を組んだ如来像」と表現されている。
手に入りやすいのは文春文庫『レクイエム』。
死期の迫った夫とともに、夫の生まれ故郷へ足を踏み入れた女性の視点から語られる短編。
小千谷の豪農の息子との結婚。しかし夫は病み、初めて訪れる彼の故郷で死を迎える。連れ添ったのはわずかな期間でも夫婦は夫婦、と「私」は分骨を願い出るが、彼の父は許してくれそうにない。「私」は思わず仏壇の「喉仏」を握り締めて飛び出し、彼を生家から「連れ出す」。
親世代との断絶、歩み寄ることのない異なる世界観・価値観が印象的な小品。
▼補足トリビア
「のど仏」といえば男性ののどの出っ張りのこと。
でも、火葬のときに拾う「のど仏」はそれとは別なんだそうだ。
いわゆる「のど仏」は「甲状軟骨」。軟骨だから火葬にすると残らない。
納骨する「のど仏」さんは、頚椎の一部(だからホントはのどではなくて首の骨)。
この小説では「蓮華座を組んだ如来像」と表現されている。
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