抜粋 M・タルデュー『マニ教』大貫・中野訳 白水社 Manichaeism 2016年06月20日 | 読書 マニ教修道士にあらゆる暴力行為を禁じている=キリスト教徒とイスラム教徒を驚かした。 マニ教の修道士も修道女も生涯独身である。(五戒を実践する・この非常に高い倫理性) イスラーム教の預言者論に本質的部分を供給したのはマニ教であったが、それと同時に、マニ教はイスラーム教の儀礼の基礎をも構成したのである。 マニ教は一夫多妻をとがめた。→イスラーム教との相違点 在家のマニ教徒は、明け方から日暮れまで、日に四回(日の出、日中、日没、暮夜)一定の間隔を置いて祈るよう強いられる。