遺跡好き弁護士の一(はじめ)法律事務所

遺跡好き弁護士射場守夫は現在奈良県大和高田市一法律事務所にて業務中!遺跡紹介とたまに法律や仕事のお話をいたします。

大和高田市の遺跡その4

2013-01-06 23:02:24 | 日記
今回も築山古墳周辺の古墳についてご紹介します。
冒頭は、コンピラ山古墳です。
この古墳は、築山古墳の前方部から少し東に進んでいくと、住宅街の中に雑木林があるのが見えます。それがコンピラ山古墳です。

雑木林に覆われ、形もいびつになっており、何となくさえないお姿ですが、実はこの古墳は、直径約95メートル、高さ約12.7メートルと推定され、最大級の円墳であるとのことです。ネット情報ですが。
築山古墳の後円部を一回り縮小したようなサイズです。

残念なことに解説板が存在しないので、いろいろと不明なことがたくさんあります。
この辺の古墳にはあまり解説板がないんですよね~。残念なことに。
この古墳は、陵墓指定されていないことも原因なんでしょうが、墳丘が削り取られていて痛々しいですね。

墳頂あたりから、円筒埴輪が出土し、なんとその中にはミニチュア壺が入っていたとのこと。同じくネット情報ですが。
おもしろいですね。

しかし、この古墳、築山古墳との位置関係で言えば築山古墳の陪塚ということになるのでしょうが、その割にはとても大きな円墳なんですね。直径約95メートルは全国でも3番目に大きな円墳だとのこと。
こんなのが陪塚なんでしょうかね?

引き続き、かん山古墳をご紹介します。

この古墳は、築山古墳のすぐ北側の築山児童公園内に存在します。
これも解説板が存在しないのですが、大和高田市がHP上で遺跡を紹介していました。

かん山古墳は、直径約50メートル、高さ約5メートルの円墳だそうです。これも大きいですね。二段築成で墳頂とテラスには埴輪列が巡っており、墳頂には盾形や家形の埴輪があったとのことです。
しかし、葺石がなく、周濠も存在しませんでした。また、埋葬主体も土壙(どこう。土を掘っただけの墓穴のこと。)に木棺が埋められていたようです。竪穴式石室は見つかっていないようですね。
ただし、土壙は二つあってそれぞれ10.5メートル×3.8メートル、6.3メートル×2.7メートルだったそうです。
そして、大きい方からは、コウヤマキ製の割竹形木棺の一部が腐らずに残っており(奇跡的!)、鉄刀片、鉄鏃片、碧玉製の勾玉・管玉、水銀朱などが出土しました。
墳頂部はこんな感じです。

埋葬主体や副葬品からすると、古墳時代前期の古墳なんだろうと思います。
築山古墳の陪塚なんでしょうね。


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