遺跡好き弁護士の一(はじめ)法律事務所

遺跡好き弁護士射場守夫は現在奈良県大和高田市一法律事務所にて業務中!遺跡紹介とたまに法律や仕事のお話をいたします。

憲法違反

2015-08-22 20:50:35 | 日記
奈良弁護士会、日弁連共催の安全保障法案の廃案を訴える集会&パレードに参加してきました。
当ブログ初めての政治色のある記事です。
 
とはいえ、憲法違反がかなり明白な法案なので、弁護士として職責上当然なのではと思います。

戦後、現行憲法(特に9条)を巡っては、一応「戦争などない方が良い」という共通理解がありながらも、旧ソ連、北朝鮮、中国の脅威を理由として安心を得るために(恐怖心から逃れるために)軍事力増大と行使の易化に向かう主張とこれに反対する主張が継続して対立してきたように思います。

現在でも、安倍首相は軍事的な抑止論を述べているわけですが・・・・この理屈だと日本は軍事力を世界一まで増強させない限り安心することはできないわけで、当面のことを考えても、中国とロシアと同時に対等以上に戦えないと安心できないことになりそうです。
そんなことは最初から無理な話では?・・・と軍事の素人の私は思います。

ちなみに北朝鮮の脅威論は、北朝鮮が日本にミサイルを撃ち込む等という事態は、同国にとってあまりに危険な博打だと思うので、可能性はないと思っているのですが・・・

戦後、日本の軍事力事情は警察予備隊から自衛隊に、防衛庁から防衛省に、特定秘密法案の成立、とせめぎ合いながらも力の増大と行使の易化に向かってきています。
しかし、そのようにして持ってしまった実力を行使する方向に考えていくのか、可能な限り行使しない方向で考えていくのかという方向性の問題が常に問われているのだと思います。

安心を買うために税負担を増やして軍事力を増大化し行使を容易にするその先は、本当に安心が待っているのか?
よく見たり聞いたりする話ですが、ピストルを持った者は必ずそれを使いたくなるものです。

古墳ゼリーを食べてみた

2015-08-16 00:02:50 | 日記
今回は出雲市でのお話。
出雲古代歴史博物館に行って古墳ゼリーを食べてきました。
冒頭の写真のとおり前方後円墳の形をした緑色のゼリーです。

最近ここに古墳ゼリーがあることを知りまして、お盆の機会に食べてみようと思っていました。
本当は同じレストランで四隅突出形墳丘墓の形にご飯をもった四隅突出カレーも食べてみたかったのですが、期間限定だったようですでに期間が終わっていました(T ^ T)



代わりに普通のチキンカレーを注文。
美味しさはどうでも良かったのですが、食べてみるとチキンが結構うまかったですね(^ ^)🎵


スプーンの形がスコップで、発掘をイメージしているのですね。
緑の外見のとおり抹茶味でした。


前方部と後円部の下からグミが出てきました(笑)
被葬者を表しているのでしょう。

チキンカレー\830、古墳ゼリー\800。


弁天社古墳(桜井市)

2015-08-08 15:23:58 | 日記
前回ご紹介の茅原大墓古墳から南に約300メートル進むと厳島神社・富士神社という大神神社の末社がありますが、ここに弁天社古墳があります。

写真中央に見える祠の後ろ側が古墳になっております。
こんな感じ。

年季の入った大木がオクトバスな感じで石に絡みついていますが、この石は横穴式石室の側壁の石です。
墳丘を覆った封土はすでに失われています。

反対から見るとこんな感じです。

石の上に苔むしたひときわ大きな石がありますが、これは天井石です。
この下の隙間から石室に進入することができます。


石室の大部分は土砂で埋まっていますね。
正面にかまぼこ形に見える石は凝灰岩を加工して作られた家形石棺の一部です。手前右側に見える四角い石は多分石棺の破片だと思われます。
どうやら、私が進入したのは奥壁の隙間からだったようで、家形石棺の周囲の側壁が狭くなっているのが分かりますね。
これは、羨道と玄室の境目であり、家形石棺は羨道部に安置されているようです。

特に意味はありませんが、アップ。


当然のことながら、家形石棺の隙間からカメラと腕を差し込みまして石棺内部の撮影を試みます。
中は蜘蛛の巣だらけだったので、とりあえず蜘蛛の巣を取り除くことになりました。

少し角度を変えて・・・・

遠くに明るく見えるのは盗掘坑でしょう。

しかし、石棺内部は見事な造形ですね~。うっとりします(笑)
凝灰岩をくりぬいて作ったものですが、「くりぬき」という言葉の印象からかけ離れて、内部もきれいに磨かれています。

この古墳は、未発掘のため詳細は不明ですが、三輪山付近で石棺の現存する数少ない古墳です。