GW3日目は、松江市の宍道湖畔の丘陵上にある古墳の丘古曽志公園をご紹介します。
上の写真は、古曽志大谷1号墳のレプリカです。本物は住宅地造成工事によって破壊されてしまいました。
5世紀末の前方後方墳でして、前方部の先に少し飛び出た「造り出し」が設けられていました。写真右端にも少しだけ写っています。
造り出しの両側から埴輪片が出土していました。また、鉄刀や鏃(やじり)、斧等も出土しています。
墳丘に葺石(ふきいし)が貼り付けられていましたので、そのとおりに古墳を再現しているようです。
墳丘規模については、案内板に記載が見あたらなかったので不明です。しかし、ネット上には全長45.5メートル、高さ4.5メートルという記事があります。
古墳には大変な労働力を要しますので、古墳が造られる場所は、ある程度以上の人口が集約できるところでなくてはなりません。
しかし、この古墳は、島根半島の山と宍道湖に挟まれた場所に存在し、とても水田耕作を営める場所ではなかったようです。
代わりに、当時内海であった宍道湖の海上交通の要衝として栄えた場所柄だったようです。
これは、古曽志大谷1号分の近くにある姥ヶ谷古墳群の写真です。3つ並んだ方墳でして、3つともおおよそ長さ19メートル、幅16メートル、高さ2メートルです。現在はきれいに整備されています。3つとも5世紀の古墳だとされています。
この中の1つから、家形埴輪が出土しています。
墳丘の向こうに海のようなものが見えますね。これが宍道湖です。これの被葬者も大谷1号墳の被葬者と同じく、内海の海上交通を背景にした勢力を持っていたのでしょう。
こんなのもありました。
これは、古曽志大谷4号墳という方墳ですが、右にある写真は箱式石棺ですよね。
しかし、これはなんと長さが約70センチメートル、幅約35センチメートルしかありません。これはどういうことでしょう?
子供の墓? ではなくて、この古墳は7世紀後半(古墳時代終末期)のものでして、どうやら被葬者は火葬されてから埋葬されているようです。
最後に古曽志大塚1号墳です。
これは造り出し付き円墳です。円墳にしては大きく、直径45メートル、高さ6メートルあります。島根県では最大級のようです。
上の古曽志大谷1号墳も造り出しがついていましたが、ここにも設けられていました。
2段築成です。「段築」というのは、古墳の墳丘を階段状にして盛り上げていくスタイルです。上の古曽志大谷1号も2段築成ですから、これと同じようなイメージで考えていただくとよいです。
葺石もあったようです。この古墳も全体が白く輝いていたのでしょう。
これらの古墳はすべて島根半島の山腹に築造されています。そして、いずれも宍道湖からよく見える場所です。
当時船で宍道湖を往来していた人々は、船から白く輝くこれらの古墳を見ながら航行していたのでしょう。
上の写真は、古曽志大谷1号墳のレプリカです。本物は住宅地造成工事によって破壊されてしまいました。
5世紀末の前方後方墳でして、前方部の先に少し飛び出た「造り出し」が設けられていました。写真右端にも少しだけ写っています。
造り出しの両側から埴輪片が出土していました。また、鉄刀や鏃(やじり)、斧等も出土しています。
墳丘に葺石(ふきいし)が貼り付けられていましたので、そのとおりに古墳を再現しているようです。
墳丘規模については、案内板に記載が見あたらなかったので不明です。しかし、ネット上には全長45.5メートル、高さ4.5メートルという記事があります。
古墳には大変な労働力を要しますので、古墳が造られる場所は、ある程度以上の人口が集約できるところでなくてはなりません。
しかし、この古墳は、島根半島の山と宍道湖に挟まれた場所に存在し、とても水田耕作を営める場所ではなかったようです。
代わりに、当時内海であった宍道湖の海上交通の要衝として栄えた場所柄だったようです。
これは、古曽志大谷1号分の近くにある姥ヶ谷古墳群の写真です。3つ並んだ方墳でして、3つともおおよそ長さ19メートル、幅16メートル、高さ2メートルです。現在はきれいに整備されています。3つとも5世紀の古墳だとされています。
この中の1つから、家形埴輪が出土しています。
墳丘の向こうに海のようなものが見えますね。これが宍道湖です。これの被葬者も大谷1号墳の被葬者と同じく、内海の海上交通を背景にした勢力を持っていたのでしょう。
こんなのもありました。
これは、古曽志大谷4号墳という方墳ですが、右にある写真は箱式石棺ですよね。
しかし、これはなんと長さが約70センチメートル、幅約35センチメートルしかありません。これはどういうことでしょう?
子供の墓? ではなくて、この古墳は7世紀後半(古墳時代終末期)のものでして、どうやら被葬者は火葬されてから埋葬されているようです。
最後に古曽志大塚1号墳です。
これは造り出し付き円墳です。円墳にしては大きく、直径45メートル、高さ6メートルあります。島根県では最大級のようです。
上の古曽志大谷1号墳も造り出しがついていましたが、ここにも設けられていました。
2段築成です。「段築」というのは、古墳の墳丘を階段状にして盛り上げていくスタイルです。上の古曽志大谷1号も2段築成ですから、これと同じようなイメージで考えていただくとよいです。
葺石もあったようです。この古墳も全体が白く輝いていたのでしょう。
これらの古墳はすべて島根半島の山腹に築造されています。そして、いずれも宍道湖からよく見える場所です。
当時船で宍道湖を往来していた人々は、船から白く輝くこれらの古墳を見ながら航行していたのでしょう。