遺跡好き弁護士の一(はじめ)法律事務所

遺跡好き弁護士射場守夫は現在奈良県大和高田市一法律事務所にて業務中!遺跡紹介とたまに法律や仕事のお話をいたします。

五色塚古墳(神戸市)

2013-06-15 22:43:01 | 日記
今回は先月見学した五色塚古墳とそのとなりの小壺古墳をご紹介です。
五色塚古墳は、兵庫県最大の古墳であり、全長約194m、前方部幅約81m、後円部径約125m、後円部高さ約18m、前方部高さ約11.5mという巨大さです。
4世紀末から5世紀初頭に築造されたと考えられています。
明石海峡を望む傾斜地に築造されており、この海峡の海上交通を支配した豪族の墓ではないかとのこと。
これは後円部

前方部の方にまわると葺石が綺麗ですね。

前方部から後円部を望む

この日は、団体さんがきていたようです。振り返って、

後円部に登ってみた。

隣の小壺古墳、

この古墳には鰭付朝顔型円筒埴輪と呼ばれる両脇に板状の張り出しがある朝顔型円筒埴輪や鰭付円筒埴輪が多数並べられていたそうで、現在レプリカが並べられています。

横に張り出した板がまるでスクラムを組んでいるように見えます。
墳丘の周りには周濠が存在しており、築造当時から空濠だったようです。くびれ部付近に方形台を発見。


後円部の横にも発見。

これらは、祭祀場だったと考えられています。
五色塚の由来は一説には葺石に使った石を淡路島の五色浜で採取したからという説もあれば、一日の太陽の光の角度によって古墳の色が変わって見えるからという説もあるそうです。

次に小壺古墳です。

ご覧の通り円墳で五色塚古墳に比べれば見劣りがしますが、それでも直径約70m、高さ約8.5mの円墳で、周濠も備えていたようです。そして、周濠には土橋が設置されていたとのこと。
二段築成で斜面や段築の間のテラスには、五色塚同様の鰭付朝顔型円筒埴輪が並べられていたようです。ただし、五色塚のような葺石は存在しなかったようです。
築造時期は4世紀後半と考えられています。

造山古墳の陪塚群(岡山県総社市)

2013-06-02 21:50:37 | 日記
めちゃくちゃ間が空くのが当たり前になってきました。悲しいことです(T_T)
出張合間の造山古墳巡りはまだ続いていたのです。
造山古墳は合計6個の陪塚があり、これらも一応全部見てきました。
ちなみに回の千足古墳は造山5号墳です。

造山と陪塚の位置関係はこんな感じです。

汚れていて見づらいですが、前方部の方向に広がっているのが分かります。

それではまず榊山古墳(造山1号墳)です。
実は、冒頭の写真がそれなんですが、近くで見るとこんな感じ。

二段築成の前方後円墳とも造出付円墳とも円墳とも言われているようです。見てのとおり、後世の耕作によって酷く形が変わってしまっています。
円形部分の径が約40メートルとのこと。
この古墳で特筆すべきは馬形帯鉤(うまがたたいこう。ベルトのバックルにあたるもの。)です。これは国内唯一の出土例。他にも神獣鏡、銅鈴など。

次に造山2号墳。

ちんまりしているように見えますが、1辺約40メートルの方墳です。なかなか立派なのです。さらに、周濠も備えており、外堤上に埴輪を並べていたとのこと。

そして、造山3号墳。

さらに地味な感じの古墳です。削られまくっており、円墳に見えますが詳しいことは分かっていません。

さらに造山4号墳。

ちょっとだけ立派でほっとしています。円形部分の径が約35メートルの円墳または前方後円墳です。墳丘端から円筒埴輪や家形や短甲形等の形象埴輪が出土しています。

最後に造山6号墳。

6号墳はちょっと離れているので、急ぎの身には少しつらい(^^;)
千足古墳の上から撮影しました。
直径約30メートルの円墳ですが、ネット情報によると横穴式石室があるらしい?
仮に6号墳が造山の陪塚だとして、同時代に作られたとするなら、かなり古い形の横穴式石室と言うことになろうか。


それから、最後に古墳とは関係ない話ですが、私のブログの記事の下にどこかの法律事務所の広告が貼られていますよね。
「貼るな」なんて了見の狭いことは言いませんが、一法律事務所もよろしくお願いします(^^;)
交通事故や借金問題(過払金返還請求含む)、倒産処理、刑事事件、遺言、相続、成年後見、消費者契約トラブル、クレーマー対応、不動産トラブル、離婚、労働問題、医療事故、債権回収などなど大体のことは取り扱っております・・・

なんてね。何か、焦っちゃいますよね(笑)