遺跡好き弁護士の一(はじめ)法律事務所

遺跡好き弁護士射場守夫は現在奈良県大和高田市一法律事務所にて業務中!遺跡紹介とたまに法律や仕事のお話をいたします。

大和高田市の遺跡その5

2013-01-09 22:15:10 | 日記
大和高田市の遺跡シリーズは、とりあえず今回が最終回です。

まずは、インキ(インキョ)山古墳です。
近鉄大阪線築山駅のすぐ南側にあります。
写真のとおり、現在は住宅地になっていて、前方部、後円部ともに北西側のみ残っている状態です。
尾根の上に築造された小型の前方後円墳で、後円部直径約22~26メートルで、全長は約50メートルほどであったと推定されています。

平成8年に発掘調査され、葺石も埴輪もたてられていなかったようです。しかし、後円部南東部の裾では円筒埴輪棺が出土したようです。
これが、その写真

棺として使用されていただけあって、サイズはかなり大きそうです。
埴輪が並べられていなかった古墳に、なぜか埴輪の棺が使用されていました。
とは言っても、埋葬されていた場所からしてこの古墳の主ではないようです。

この古墳の主はどこに埋められていたかというと、確認されていないようです。
推測では、木棺直葬ではないかとのこと。築山周辺の後期古墳は木棺直葬が大多数だそうです。
意外ですね。6世紀半ばころの古墳だとのこと。
後期古墳といえば、横穴式石室と家形石棺という印象でしたが、木棺の直葬というのはいかにもシンプルです。

ちなみに写真に入っている自転車は私の愛車です。

次に、小池寺前石棺仏です。

高田市役所前の通りを西に向かい、高田西中を北の住宅地に入ると小さなお堂があります。
この中に小池寺前石棺仏があります。
「石棺仏」という名の通り石棺の蓋の内側に仏様を浮き彫りにしたものです。

顔ははげ落ちており、石棺も大きくかけていましたが、確かに石棺の蓋でしょう。
他の方のブログを見ますと、このお堂の中に入って撮影しているようですが、私が訪れたときは鍵がかかっていました。当然か・・・。

まだ新しい花が供えられており、信仰を集めているようです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。