ピリオド

出会った時は


運命だね


なんて

言ってくれたのに


同じように

さよならする時も

運命だったんだよ


なんて

言わないで欲しいわ


最初から

運命なんて

思っていなかった


君の陳腐な

運命という

言葉に

踊らされずに

済むなら


これで

終わりで

丁度いい

雪の日

雪が降るのも

悪くない


寒いね

って言いながら

君と手を繋げるから


寒いね

って言いながら

君が抱きしめてくれるから



だから

できれば

もう少しだけ

一緒に

この降りしきる

雪を見ていたい


君に

寄り添いながら

この雪を

見ていたい

永遠の約束

夢なんじゃないかと

思ったけれど

手を伸ばせば

そこにいる貴方



触れるか触れないかの

僅かな距離が

もどかしい


そう思っていたのは

私だけじゃなかったみたいね


私の手をぎゅっと掴みながら

ずっと一緒にいよう


そう言ってくれたから



ずっと

一緒よ

繋いだ手の

小指を絡めて

貴方と永遠の約束をした

玉砕

私なら

大丈夫だから


そう言って

君の背中を

押したのに


今になって

あの時

離れたくないって

言ってたなら


君の心は

今も

私に向いていたのかな



離れていても

大丈夫だって

自信があったのに

見事に

自信は

打ち砕かれた


心なしか

今日は外が

いつも以上に

寒く感じる


心の離れ離れが

こんなに辛いことだなんて

あの時

知ってたら

良かったのに

貴方のために

傍にいてくれるだけでいい


そんなこと

言わないで

せっかく

隣にいさせてくれるなら

貴方の力になりたいの

だから

辛いときは

辛いと言って？

貴方のために

私も何かしたいから

本音

強がってる君も

嫌いじゃないけど

いいから

僕に

甘えちゃいなよ


そんな風に

いつも

頑なに拒まないで

甘えてよ

僕だけには

心を許してよ


君が

好きだと

言ってくれるよりも

その方が

ずっと

嬉しいから

確信

時間が

ゆっくり流れていく

穏やかな感情と

穏やかな心


好きになるタイミングが

良かったのかどうかは

分からないけれど



貴方を想う時間が

こんなに

心地良いのなら

好きになったことは

間違いじゃないって

言えそう


だから

自信を持って言うわ

貴方が好きだって

貴方だったら

貴方なら

良かったのに


初めて好きになる人も

初めて付き合うことになる人も


もしも

貴方だったなら

私はきっと


恋や愛を

もっと大事に

大切にしていただろう



貴方だったら

貴方だったなら

良かったのに

運命めいたもの

あの日

あの場所にいなければ

君に出会うことも

知り合うことも

無かったのね


そう考えると

運命と言う言葉が

なんだか

身近に感じてしまう


そんな風に

運命めいたものを

感じているのが

私だけじゃなく

君もなら


私の恋は

ようやく

報われるのに

裏腹

君のことを想うと

胸が苦しくなるくせに

君のことしか

考えられなくて


いつも

君のことばかり


だけど

諦めようと

思っても

やっぱり

諦められないのは

君のことが

相当本気で

好きだからなんだと思う


今は

誰とも付き合っていない

そう言ってる君だけど


いつか

誰かのものになってしまったら

この想いにも

諦めがつくのだろうか


君の幸せを願ってるよ

そういう言葉とは

裏腹な

複雑な

この気持ちを

君が知ったら

笑われてしまうのだろうか