いつも左腕には
高価そうな時計をしている貴方
その左腕にしていた
時計を気にするようになってから
貴方のことを
意識するようになっていた
お洒落なんだなって思ってた
そんな時計が
今日はいつもと
違っていて
思わず
貴方に
いつもと違う時計なんですね
なんて
言ってしまいそうになる
私がいて
慌てて
言葉を呑み込んだ
これじゃあ
いつも貴方のことを
気にしてる
私の気持ちに
気付かれそうで
貴方に変に
思われそうだったから
臆病な片想いは
誰に知られることもなく
ひっそりと
思い続けているのが
一番いい
ずっと
このままで
構わないから