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予防の方向性

2004-09-09 23:43:12 | 医学
先日、厚生労働省がホームヘルパー制度の廃止を検討、介護福祉士への一本化という話が産經新聞に載っていた。

現在、在宅や施設で26万人程度が高齢者や障害者の介助に従事、国家資格である介護福祉士の占める割合は1割程度。今後、介護職員の要件を介護福祉士とするのであれば、マンパワーが全く足りないと言うことになる。(導入は2009年かららしい)

一方で高齢者人口は右肩上がり。今のままの体制では介護者が圧倒的に不足する。
2000年度ころから旧厚生省は介護予防のための研究に取り組んでいる。90年代から進んできたゴールドプランは既に発生した虚弱高齢者や障害者へのケアの整備を主眼に進められてきたが、次のステップとして予防にシフトして行くということだ。現在ケアに使っているお金を予防にまわして行くということでもある。

背景としては介護保険行政のひっ迫とホームヘルパーの質の問題、急激な高齢化が上げられるが、要介護者を減少させ、元気高齢者を増やすことで医療保険行政の負担も減るという一挙両得な面もある。数年前からリハビリ関係の学部や養成校が急増したが、認可をおろした背景には上記方針に向けた準備の面もあったのかもしれない。

しかし、薬学部の学部急増(倍増?)はどう説明をつけるんだろうか?6年制になるのは非常に納得が行くのだが。

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