今日はパテック・フィリップのご紹介です。新品ではありませんが。
Ref.3796 18KRG「ローズ文字盤」です。
パテック・フィリップは一新時計時代に取扱いがございましたが、その頃最も販売していたモデルがRef.3796です。ケースは18KYG,18KRG,18KWG,Ptの4種類。今回の18KRGケースの文字盤にはオパーリン、シルバー、ローズの3色。その中で最も数が少なかったのがこのローズ文字盤です。
PC環境にもよりますが、この写真の色が一番現物に近いと思います。
カラトラバ(Ref.96)が発表されたのが1932年。Ref.3796はRef番号からもわかるようにその後継機種で、現在はRef.5196になっていますね。
現行品のRef.5196がケース径37mmに対して、初代Ref.96は31mm、そしてこのRef.3796も31mm。31mmというと現在ではレディースモデルより小さいかもしれませんが、確かにMensの時計です。
ケース径は31mmしかありませんが、ラグ幅は18mmもあります。一見アンバランスに見えるかもしれませんが、このサイズじゃないと駄目なんですよね。恐らくこのケース径でレディースの時計であればラグ幅は16mmくらいになるでしょうね。因みに尾錠幅は14mmです。コレも重要です。
腕時計の歴史の中で最も完成された時計の一つだと思います。
隙がない時計と言ったら良いでしょうか?
細かい所にも気を使って作られています。
何と言ってもこのフラットベゼルがイイですよね。
ポリッシュは一回もされていないと思いますが、ケースの状態は非常に良いです。磨きすぎてベゼル部分が丸まっているものをよく見かけますが、それではダメなんですよね。
尾錠も勿論純正18Kです。
本当に美しいケースです。
また、裏蓋がグラスバックでないというのもイイですよね。中身は当然美しい機械が搭載されています。
ムーブメントはcal.215PSで、コレは現行Ref.5196が搭載しているモノと同じです。手巻きですが毎時28,800振動のハイビートです。
PATEK PHILIPPE
Ref.3796
ケース材:18KRG
ケース径:31mm
製造年:1996年
販売年:1997年
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