ココロノキンセンイ

劇団あおきりみかん 中元志津が綴る怒涛の日々、けっこう育児日記

メガトン・ロマンチッカー 『三月の5日間』

2005-10-01 23:14:09 | みたもの・きいたもの・よんだもの
今日の昼、メガチカさんのリーディング公演第1弾『三月の5日間』を観てきた。
リーディングだから聴いてきた、というほうが正しいのかもしれないけど、美術演出含めると、やっぱり観てきた、ってことになるんだろうな。
今回はうちの劇団の松井真人が、急遽代役で出演することになった。松井の稽古を見せてもらったりして、どんな作品になるのかとても楽しみにしていた。刈馬君の世界観はもともととても好きだし。なのに、いきなり遅刻をしてしまった…。ほんとうにごめんなさい。
さて、今回の戯曲はとても新しい形で書かれた戯曲で、多分ただ読むだけでも十分面白かったと思う。モノローグがけっこう多く、そのことばはおそらく私たちが普段しゃべっていることばにとても近い。「なんか、」とか「みたいな」とか「~なんですけど、」とかを多用して、1つの文がだらだらと続いていく。
役者さんは、メガチカの劇団員は大久保さんひとり。あとは客演さんばかりだけど珍しいことに全員の演技を過去に見たことがある。リーディングだからなのか、メガチカだからなのか、今回の脚本の性質のせいなのか、全体的にいい意味で自然で力が抜けている人が多く、今まで見た中で一番いい!と思う役者さんも何人かいた。
リーディングというものの定義はいろいろある、らしい。役者は台本から目を離さない(読んでるわけだから)とか、ト書きで書いている以外の身振り手振りはつけない、とか。私自身もリーディングというものを見たのは過去に数回しかなく、きちんと理解していないと思う。推測だけど、今回は初回だからオーソドックスにやったのかな、という印象だった。もちろん、演出的にもいろいろやっていたけれど、今回は戯曲の面白さと役者が印象に残った。
今後はきっと変化球もあるんだろうな、と期待している。