天国の一歩前

土橋章宏

『超高速参勤交代』と 『リターン』が面白かったので、
次をにむ氏に催促して、送ってもらいました。

前の２冊とは、全然違うんだけど、
すっごく上手く介護の実態が書かれている。
ちょっとだけヘルパー経験のある私には、首が痛くなるくらい頷ける！

『人間なんてものはね、弱い生き物なの。
毎日毎日生活がのしかかってくると、きれいなものや楽しいものが見えなくなる。
目から光が消えるんだよ』

『受け入れられた思い出が少しでもあれば、
人は道を踏み外さないのかもしれない』

『こんなの、、、殴るほうが痛いに、、、きまってるじゃないか』

本当に介護とは大変な事です。
でも、介護する側よりもされる側の方がうんと辛い‼️
今、介護の真っ只中の人、これから介護をする人、
今はまだ介護には縁のない人、みんなにこれだけは分かって欲しい。

そして、今、私は 『母が恋しい病』にかかっている。
だってさー、もう３０年も会ってないんだよー。
３０年前に両親を亡くした時には、生きていくのに忙しすぎて、
悲しんだり、恋しく思う暇なんてなかった 😢
そして、孫達からは手が離れ、家事に関しても第一線を退き、
やっと、『母が恋しい』と思える心の余裕ができたんだと思う。