YASUKOの人生珍道中

2006年秋、新しく始まるYASUKOの人生はブリスベン!この先どうなることやら…珍道中

ヘーメラーの千里眼 完全版 上下

2020-08-09 12:10:00 | Weblog
松岡圭祐

今までの千里眼シリーズの中で、一番好き❣️
だって解説にもあるんだけど、
荒唐無稽な勢力が登場しないから、とても人間味がある!

『75過ぎると、日差しも大して答えなくなる。
見渡すかぎりの広大な田地。
よく育った稲が微風になびいて、
黄金色の穏やかな波を形作る。
そのさわさわとした音が心地良い。胸の中を風が駆け抜けていくかのようだった。
目にしみる青い空の青さ。
蝉の合唱は耳障りどころか、収穫を祝う宴のようだった。
麦わら帽子を脱いで肩にかけたタオルで額の汗をぬぐう。
額の生え際がどのあたりにあるのかこのところ考えてみたこともない』👈この書き出し、素敵💕

『男は30過ぎ、でっぷりと肥満した体を、サイズの合わない背広の下に押し込んでいる』

『美由紀は右手の人差し指を伸ばして親指と中指で挟むように握り、拳法で言う金剛指の構えを作った。
硬くしづらい人差し指を親指と中指で補強しつつ、伊吹のこめかみめがけて鋭い突きを放った』

『2つほど明らかになったことがある。
伊吹の反射神経は少しも衰えていない。
そして彼の防御は美由紀の手首に痛みを残さないよう配慮がなされていた』

『心も身体と同じように、風邪をひくことがある。
そんなふうに心が栄養のバランスをしなって不安定な状態に陥ったに過ぎない』

『幸せはもともとこの家にあったんです。
ただ心が噛み合わなかっただけです』

『転機はふいに訪れる。
それが重大なものであるほど静かに忍び寄ってくる。
だが一旦それを見過ごしてしまうと次に捕まえるのは難しい』

『反射的に操縦桿を前に倒す。
海原は視界にそそり立つ巨大な壁のようだった。
急降下で敵機の交叉を逃れてから、わずかに操縦桿を右に倒して小さく螺旋を描くように転がしながら、大気抵抗に位置エネルギーを吸わせて減速させる。
そして操縦桿をひいて機種を起こし、低めの高度で逃れた』

拳法、飛行機の操縦、自衛隊の訓練、車の種類、性能、、、
何を語らせてもこの専門的な知識‼️
には本当に驚かされます😱

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