早期リタイア&移住生活

早期退職し信州へ移住しました。呑んで、走って、耕して、作って、野鳥を眺めて、自然を楽しむ日常を綴ります。

信号機のない横断歩道のはなし

2018-05-14 | どうでもいい話
前々から気になっていたことなのですが、信号機のない横断歩道で全くと言っていいほど車は停まってくれません。
東京の家の近所でもそう、待っていても停まらない、ならば、と早めに足を踏み出すと、お前はなにを赤信号で渡ってるんだ?くらいの勢いでにらまれたりします。(もちろん、信号がないので赤信号ではありません)

先日、朝のNHKのニュースで海外からの渡航者が危ないと感じることのひとつとして挙げられていました。海外では当然停まってくれるのに日本では当然のように停まってくれない、とのこと。もちろん欧米からの渡航者だとは思います・・・無法地帯のように車とバイクが走る東南アジアで停まってくれる気はしませんが、それは私の思い違いでしょうか?
一方で、20年以上前ですがロンドンで歩いていた時に、この町は全然車が停まってくれない、という印象を持ったのを覚えています。いつになっても渡れないのです。これはもしかして交通規則が「車優先」なのだろうか、とその時は思っていましたが、先日のそのNHKでコメントしていた人はイギリスでは停まるのが普通なのに・・・と話していました。実はイギリスの中でもロンドンは停まらない町、のようです。

日本はどうでしょうか?長野でも停まってくれません。JAFの調査によると「歩行者が待つ信号機のない横断歩道で一時停止しなかった車の割合」は91.5%なのだそうです。その数字は納得です、95%と言われてもうなずいてしまいます。もしも殆どの車が停まってくれる町があったら表彰したいくらいです。

一方で歩行者の方も態度を改めた方がいいな、と思うことがあります。横断歩道の前で渡るか渡らないかよくわからない態度をとっていること、そしてどうせ停まってくれないからと車が通り過ぎるのを待つのを当然としていること。待つことを当然としている人が多いことが、車もなるべく早く通り過ぎてあげよう、という気持ちにさせてないでしょうか。日本人歩行者の譲り合い精神が、停まらない車社会を作ってしまったのではないか、とも思うのです。

ちなみに、NHKの放送後、停まってくれる車が増えた気がします。気のせいかもしれませんが、歩行者が待つ横断歩道で一時停止を当然とする車が増えれば、他の車も「ああそうだった」と思い出してくれるのではないでしょうか。それでも停まらない人はきっと歩行者になった時に永遠に渡れないことでしょう(笑)