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九州中央自動車道の県境越え区間が直轄国道に指定→開通はまだまだ先

関連ブログ記事・・・2021/7/12付「高千穂日之影道路は全線開通、しかしミッシングリンク解消はまだまだ先

国土交通省は2023/7/21付で「一般国道の指定区間を指定する政令の一部を改正する政令」の閣議決定について発表しました。

https://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_001685.html

熊本市と延岡市を結ぶ国道218号のうち、現在事業中の「蘇陽五ヶ瀬道路」7.9km区間が2023/8/1付で国が直轄で管理する区間に指定されます。

国道のネットワークは日本国中に張り巡らされていますが、北海道・沖縄県以外では国が直接管理しているのは「高速自動車国道と一体となって全国的な自動車交通網を構成する自動車専用道路の区間や重要都市を連絡する区間等」のみで、それ以外の大半の区間は国ではなく都道府県あるいは政令指定都市が管理しています。

上記リリース文の【指定区間政令】参照条文に含まれている一覧表によれば、天下の?国道1号や国道2号であっても、並行して自動車専用道路が存在する区間の一部は、国道から降格されていなくても都道府県や政令指定都市の管理に移されています。

 国道1号・・・横浜新道、戸塚道路、小田原箱根道路、箱根新道とそれぞれ並行する区間(2023/1/2付ブログ記事「重要文化財・函嶺洞門は今後どうなる?」参照)

 国道2号・・・明石市内の国道175号との分岐点から加古川市街・姫路市街を経て太子町に至る区間(並行して加古川バイパス・姫路バイパスなどあり)、福山市西部から尾道市街地を経て三原市糸崎までの区間(並行して尾道バイパス・三原バイパスなどあり)、西広島バイパスと並行する区間

一方、もともとの国道218号は熊本県<国道3号との重複区間を除く>や宮崎県が管理していますが、同じ国道218号でも高規格幹線道路「九州中央自動車道(九州横断自動車道延岡線)」の一部として整備されている五ヶ瀬高千穂道路《事業中》・高千穂日之影道路《開通済》・延岡北方道路《開通済》の区間は国の直轄となっており、これに事業中の蘇陽五ヶ瀬道路が加わったことになります。

県境越え区間である蘇陽五ヶ瀬道路は2020年度に新規事業化されており、開通は当然まだまだ先です。

 新規事業採択時評価結果はこちら パンフレットはこちら

なお、九州中央自動車道のうち熊本県内の嘉島JCT(九州自動車道と接続)~山都通潤橋IC(仮称は矢部ICでした)間は新直轄方式として国が整備・管理を行っており、山都中島西IC以東は2018年までに開通済み、残る山都中島西IC~山都通潤橋IC間も2023年度内に開通予定です。

https://www.qsr.mlit.go.jp/kumamoto/road/juutai_taisaku/nobeokasen.html

そして、山都通潤橋ICの東側区間約10kmも、「矢部清和道路」として2022年に新規事業化されました。

http://www.qsr.mlit.go.jp/kumamoto/road/juutai_taisaku/yabeseiwa.html

しかし、山都町内の残り約5km、および高千穂日之影道路と北方延岡道路の中間に相当する平底交差点~蔵田交差点間の約10kmは相変わらず未だ事業化されていない「ミッシングリンク」状態のままです。

コメント一覧

ガーゴイル
嘉島分岐を通る高速道路を木倉と滝尾と七滝の経由に変更すべきである。
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