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平日朝通学時間帯の美祢線代行バスに乗車(その1)

2023/6/30~7/1にかけての大雨による災害により、JR西日本美祢線では橋梁の流失や土砂崩れなどの被害を受け、以来長期にわたり列車の運転を見合わせ代行バスを運行しています。

https://trafficinfo.westjr.co.jp/dat/images/hiro/mine120230703001.pdf (代行バス運行開始時点のアナウンス)

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240222_00_press_saninmine.pdf (このブログを書いている時点での最新情報)

代行バスは道路のルートの関係で鉄道より15~20分程度所要時間が長くなっています。また、湯ノ峠~厚保間には並行する道路がないため<鉄道は厚狭川沿いの道路のない区間を経由します>、代行バスは西側の別ルートの県道を通り、厚狭~湯ノ峠間は別途運行する代行タクシーでの対応となっています。付近のGoogleMapはこちら

2024/5/27(月)の朝の通学時間帯に代行バスに乗車してきましたので、順次報告します。

1.長門市駅

被災以前、長門市駅を8時以前に発車する美祢線の列車は「5:18、6:34、7:53」でした。代行バス運行開始時点ではこれをほぼ踏襲して「5:18、6:34、7:59」でしたが、以下の問題が発生したため、

・代行バスの方が所要時間が長いため、従来厚狭で接続していたJR山陽線の列車に乗り換えられなくなった

・朝の通学に最適な時間に運行され通学生が集中していた長門市発6:34の列車に相当する代行バスが大混雑になった

代行バスの時刻が見直され、厚狭駅で従来通りの乗り換えパターンを実現するための発車時間の繰り上げ、そして混雑を回避するための増発がなされ、2024/5/27時点で長門市駅を8時以前に発車する代行バスの時刻は「5:00、6:19、6:50、7:57」となりました。このうち増発分の6:50発は土曜休日運休です。

長門市駅からは4方向に線路が延びていますが、列車が実際に運転されているのは2方向(益田方面と仙崎方面)のみです。

代行バスのりばの案内。

6:16発の代行バスは、本来は山口市近辺を走っている中国JRバスの一般路線車でした。厚狭以遠までの遠距離通学と思われる高校生を何人か乗せて発車。

2.長門市駅~重安駅間

長門市街地を抜けると、美祢駅の手前までよく整備された国道316号がJR線とほぼ並行します。この区間で代行バスが鉄道より所要時間が長い理由は、「長門湯本・重安の両駅について、国道から脇道に逸れて駅舎前までわざわざ往復するため」だったりします。

板持駅の代行バスのバス停は駅近くの国道上にあります<特に目印なし>。乗降はゼロでした。

長門湯本駅は国道316号から500m以上離れており(GoogleMapはこちら)、駅近くの道路は1車線で、沿道は昭和の時代に温泉地へのアクセス手段として賑わった面影がプンプンしています。今は古い木造駅舎が残るだけの寂しい無人駅で、乗降はやはりゼロ。

渋木駅は国道沿いの「渋木駅前」バス停(実際には駅から400m近く離れている)に停車。ここでは乗降が各1名。

渋木~於福間は山越え区間で、鉄道も国道も長いトンネルで大ヶ峠を突破して長門市から美祢市に入ります。トンネルを抜けて周囲が開けても家屋はわずかで、結局12分後に於福着。バス停は駅裏の国道沿い(道の駅於福前)ですが、陸橋があるので駅舎側からのアクセスは容易です。3人が乗車。

重安駅も駅入口の国道上に「重安駅前」バス停がありますが、長門市方面の標柱が危険極まりない場所にあるためか(ストリートビューはこちら)、国道から300mほど離れた駅舎前に立ち寄ります。高校生も含めた3人が乗車。

列車が来なくなって1年近く経過した駅を、踏切を渡る代行バス車内から望む。

(つづく)

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