全国交通ニュースブログ

新潟県のタクシーの営業区域の状況(その2)

その1はこちら 営業区域一覧が記載されている資料はこちら

続いて、新潟市以外の下越地方の営業区域を紹介します。

1.新発田市とその周辺

新潟県内では全域で平成の大合併により自治体の統合が一気に進みました。新発田市も周辺自治体と合併したため、現在の市域は3つの営業区域にまたがっています。

新発田市A・・・もともとの新発田市域

新発田市B・・・旧北蒲原郡加治川村および紫雲寺町の区域(北隣の胎内市とともに1つの実質的な交通圏を形成)

新発田市C・・・旧北蒲原郡豊浦町の区域(南隣の阿賀野市とともに1つの実質的な交通圏を形成)

ちなみに、胎内市と阿賀野市はいずれも平成の大合併で成立した市で、胎内市は中条町・黒川村、阿賀野市は水原町・安田町・京ヶ瀬村・笹神村がそれぞれ合併したものですが、全ての自治体は北蒲原郡に属していました。ただ、両者は新発田市を挟んで南北に離れており、かつてはこれを踏まえてそれぞれ「北蒲原郡A」「北蒲原郡B」の営業区域に分けていたのかもしれません。

2.村上市とその周辺

村上市も新発田市同様平成の大合併で領域を拡大しており、現在の市域は3つの営業区域にまたがっています。

村上市A・・・もともとの村上市域

村上市B・・・旧岩船郡山北町および朝日村の区域(離島の岩船郡粟島浦村のみが属する「岩船郡A」とともに1つの実質的な交通圏を形成)

村上市C・・・旧岩船郡神林村および荒川町の区域(内陸部の岩船郡関川村のみが属する「岩船郡B」とともに1つの実質的な交通圏を形成)

平成の大合併以前の旧山北町および旧朝日村は村上市の北側・旧神林村および旧荒川町は村上市の南側と分断されており、かつてはそれぞれ単純に「岩船郡A」「岩船郡B」の営業区域だったのが、自治体合併を反映した結果がこれなのかもしれません。ちなみに粟島浦村の人口は350人ほどで集落は2つしかなく、そもそもタクシーは営業していません。港から離れた宿泊施設への交通手段は、施設の送迎車です。

3.五泉市

五泉市は平成の大合併で隣接する中蒲原郡村松町と合併して新たな五泉市となりましたが、営業区域は単一の「五泉市」です。

ただ、このブログ記事を書いている時点でWikipediaの「タクシーの営業区域」の項目からリンクされている「公示第12号 一般乗用旅客自動車運送事業(1人1車制個人タクシーを除く。)の許可申請に対する審査基準について(2014年3月11日改訂版)」を見ると、五泉市域は以下の2つの営業区域に分かれています。

五泉市A(五泉市のうち、平成18年1月1日に合併された旧五泉市の区域)
五泉市B(五泉市のうち、平成18年1月1日に合併された旧中蒲原郡村松町の区域)

つまり、2014年以降に営業区域の定義が改正され、五泉市全域を1つにまとめることが実現したわけです。あるいは、旧村松町内に本拠のあるタクシー事業者が介護タクシーを除いて消滅し、営業区域を統合して支障がないと北陸信越運輸局側で判断したのかもしれませんが。

4.東蒲原郡

五泉市の東、福島県会津地方に隣接する東蒲原郡には現在阿賀町のみが所属し、単一の「東蒲原郡」の営業区域を構成しています。平成の大合併前は津川町・鹿瀬町・上川村・三川村の4町村からなっていたのが大同団結した形です。

ちなみに、南蒲原郡は下越地方ではなく中越地方に属するので、次回紹介します。

(つづく)

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