関連ブログ記事・・・2022/3/18付「仙台~盛岡間の高速バスでICカード対応便が増えます・・・全便ではない」
2022年10月4日、盛岡市の中心部で「盛岡バスセンター」が新装オープンしました。1960年にオープンした施設が時代を経て老朽化かつ手狭になったため、2000年代半ばに再開発計画が立てられたもののいったんは頓挫し、2016年の旧施設の閉鎖後も一筋縄ではいきませんでしたが、無事に完成しました。
高速バスが多く発着する盛岡駅は市の中心部からやや離れており、より利便性を図るため一部路線は2km程度離れた盛岡バスセンターまで足を延ばしています。これまで全便が盛岡駅西口発着だった仙台~盛岡間の高速バスの場合、10月4日から一部の便だけが盛岡バスセンターにも発着するようになりました。時刻表を見ると、共同運行の5社のうち、
岩手県交通、岩手県北バス、宮城交通の3社は乗り入れ、JRバス東北と東日本急行の2社は乗り入れない
ようになっており、ICカード同様足並みがそろいません。
その背景を取材した記事が東北最大の地方紙である河北新報のサイトに掲載されました。
https://kahoku.news/articles/20221019khn000038.html
JRバス東北が乗り入れない理由・・・他の路線も運行している関係で、運転手の1日の拘束時間が上限を超える恐れがあるため
東日本急行が乗り入れない理由・・・旧バスセンター時代から乗降客は盛岡駅の方が多いため
いずれも、完全にバス会社側の事情ですね。
ちなみに、時刻表からわかるように、仙台側ではJRバス東北だけが仙台駅前(西口からやや離れた場所)と仙台駅東口の両方に発着しており、他社よりも運行距離が1km未満とはいうものの長くなっています。これは、JR東日本グループである同社が親会社の用地を利用して東口に自前のバスターミナルを構えているためだったりします・・・