全国交通ニュースブログ

阪急バス撤退後の大阪府能勢町東部の交通手段について

2023/10/10付ブログ記事「能勢電妙見口駅から北の阪急バスは2024/3までに全面廃止へ」の続きです。

能勢電妙見口駅と能勢町東部を結ぶ阪急バスの「妙見口能勢線」の見直しに関する検討内容については、能勢町公式サイトに詳しく掲載されています。

http://www.town.nose.osaka.jp/soshiki/soumuka/seisakusuishin/kotsu_doro/8868.html

http://www.town.nose.osaka.jp/soshiki/soumuka/seisakusuishin/kotsu_doro/6413.html(能勢町地域公共交通会議について)

見直しの最大の目的は、町内の公共交通への財政負担金額を年間4000万円以内に抑えることです。

http://www.town.nose.osaka.jp/material/files/group/4/2303_tikoukaigisiryou_myoukenngutinose.pdf

現状は妙見口能勢線に対して約1300万円、阪急バス西能勢線(主に町の中心部・南部と能勢電山下駅を結ぶ路線)に対して約3300万円となっており、前者を現在の約半分の約700万円に抑制することによりこれを実現するわけです。ちなみに、前回の負担金額抑制は2020年度に企画され、これに基づき、2021/3/8付ブログ記事「北摂山間部のバスがリストラされます」で書いたように2021/4/1から「妙見口能勢線の平日のみ運行化」「西能勢線のうち町の中心部から奥の路線について廃止や本数削減」が実施されました。

妙見口能勢線の見直しについては当初5つの案が提示されましたが、「運行距離の短縮」「運行車両のワンボックス車両化」「運行事業者の変更」はすべて却下となり、以下の2案が残りました。

(1) 基幹交通を西能勢線のみに集約し、妙見口能勢線は乗合タクシーに変更 

(2) 妙見口能勢線のバスによる運行は朝夕の通勤通学時間帯のみとし、それ以外は西能勢線に連絡する乗合タクシーで対応

そして、住民への説明会(資料はこちら)を経て、最終的に(1)で決定しました。

2023/10/10に開催された令和5年度第二回能勢町地域公共交通会議において、その詳細な案が公表されています。

http://www.town.nose.osaka.jp/material/files/group/4/2010_siryou1.pdf

平日のみ運行で、運行本数は1日5往復(妙見口駅と能勢町内を結ぶ区間を基準とした場合。内訳は朝2便・昼1便・夕2便)となっており、現在の阪急バスと異なり途中の川西市内にあるバス停(ケーブル黒川駅と黒川)には停車せず、箕面森町までの直通便もありません。運賃は100円刻み(町内相互間が100円~300円、妙見口駅発着が300円~500円)となり、現在よりも総じて若干安くなります。

そして、利用対象者は「能勢町民及び能勢町への通勤者・通学者とする。」とありますが、これらに該当しない方の乗車が拒絶されるかどうかは不明です。ちなみに、現在町内で実証運行中の乗合タクシーは町民限定のデマンド運行です。

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