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宮城県大崎市は4つのタクシーの営業区域にまたがります

関連ブログ記事・・・2023/4/17付「東北地方のタクシーの営業区域一覧(完全版)

東北地方のタクシーの営業区域ですが、多くの地域では平成の大合併により自治体の領域との関係性が相当複雑になってしまいました。中には、「1つの自治体が4つの営業区域にまたがる」という例もあります。

2006年3月31日に合併により成立した宮城県大崎市の場合、

 旧古川市域・・・「古川市」

 旧松山町域、旧三本木町域、旧鹿島台町域・・・「志田郡」

 旧田尻町域・・・「遠田郡」

 旧岩出山町域、旧鳴子町域・・・「玉造郡」

といった具合です。もっとも、大崎市の現行地名は「古川十日町」「三本木上伊場野」「鳴子温泉川渡」のように旧自治体が明確に分かるようになっているのでまだマシですが・・・

https://chimei.jitenon.jp/data/list.php?pref=04&town=04215

また、青森県の「八戸交通圏」と「三戸郡」の営業区域の関係性も微妙になっています。

平成の合併前は、三戸郡のうち八戸市に近接した階上町・五戸町・名川町・福地村の4町村が「八戸交通圏」、それ以外の三戸町・田子町・南部町・倉石村・新郷村の5町村が「三戸郡」となっていました。しかし、倉石村が五戸町に編入合併され、南部町と名川町と福地村が合併して新たな南部町ができたため、現時点の状況は

八戸交通圏・・・八戸市、上北郡おいらせ町、三戸郡階上町、五戸町(ただし、平成16年7月1日に編入された旧三戸郡倉石村の区域を除く)、南部町(ただし、平成18年1月1日に合併された旧三戸郡名川町、福地村の区域に限る)

三戸郡・・・三戸町、田子町、南部町(ただし、平成18年1月1日に合併された旧三戸郡名川町、福地村の区域を除く)、五戸町(ただし、平成16年7月1日に編入された旧三戸郡倉石村の区域に限る)、新郷村

という状況になりました。

もっとも、事業者によってはさらに細かく「1950年代のいわゆる昭和の大合併以前の自治体単位で営業区域が指定されている例」もあります。

東北運輸局報第1383号(令和5年3月1日付)によれば、

https://wwwtb.mlit.go.jp/tohoku/content/000289933.pdf

タクシー運賃の改定を申請した事業者の関係営業区域欄に「下閉伊郡山田町(但し旧織笠村、旧船越村の区域に限る)」「遠野市(但し旧上郷村に限る)」「気仙郡住田町(但し旧上有住村に限る) 」とあります。これらの村は、いずれも1954~55年にかけて合併により廃止されており、既に70年近く経過しているにもかかわらずこうしてタクシーの営業区域の定義として存続しています。

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