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阿蘇外輪山を貫く滝室坂トンネルは、坑口の標高差が200m!

関連ブログ記事・・・2022/11/14付「中九州横断道路の竹田~阿蘇間の状況について

上記ブログ記事で、中九州横断道路の一部(波野IC~阿蘇市一の宮町間)の滝室坂道路の大半を占める滝室坂トンネル(延長約4.8km)について、「2022年9月4日にまず避難坑が開通しました」と書きましたが、本坑も2023/6/17付で貫通しました。

https://kumanichi.com/articles/1081752

トンネル本体の工期は2024年3月末までで、その後、道路の舗装や照明などの整備に着手する予定です。このブログを書いている時点では開通時期は未定です。

さて、上記記事で触れていない滝室坂道路の大きなポイントが2つあります。

 (1) 滝室坂トンネルの両側の坑口の標高差が200mもある

 (2) 滝室坂道路の西端は、現在の国道57号と直接接続しない

以上2点は、地元阿蘇市の広報「広報あそ2018年8月号」の4~5ページ目(滝室坂トンネルの着工式の記事)に明確に記載されています。

http://www.city.aso.kumamoto.jp/files/uploads/2018/07/pr201808_p4-5.pdf

外輪山の山間にある東側の坑口の標高が概ね700mなのに対し、阿蘇カルデラ内にある西側の坑口の標高が概ね500mということで、平均勾配は1000分の40強、大分側からだと長い下り坂・熊本側からだと長い上り坂となります。

もちろん現在の滝室坂と比べると遥かにマシですが、トンネル内はずっと片側1車線なので、阿蘇から大分方面に走る際に前に大型トラックがいると「ドツボにはまる」状態になりかねません。

そして、滝室坂道路の西端は、熊本県道213号内牧坂梨線の新たに建設するバイパスと接続し、約1km南下した地点で現在の国道57号と接続するようになっています。現地付近のGoogleMap航空写真を見ると、確かに南北に道路を新設している気配が感じられ、国道57号との交点のストリートビュー(2022年10月時点)を見ると、滝室坂トンネルの掘削現場に通じる工事用道路として県道バイパス用地が活用されている模様です。付近の他区間のストリートビューは2013年10月時点から更新されていないので実態は不明ですが・・・

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