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山陽道トンネル火災による高速バスの迂回ルートは・・・

2023/9/6付ブログ記事「山陽道トンネル火災による関西~岡山の高速バスへの影響は? <9/7追記あり>」の続報です。

2023/9/9の神戸三宮発8:30の岡山行高速バス(神姫バス担当)に乗車しました。確かに一般道走行区間は「龍野西IC~備前IC間」でしたが、迂回ルートはNEXCO西日本の推奨ルート(兵庫県道121号~国道2号)ではありませんでした。

山陽道白鳥PAで休憩中のバス。所定では休憩場所は福石PAですが、赤穂IC~備前IC間に所在するため迂回期間中は経由できず、1つ手前の龍野西SAも龍野西ICで流出する車両は利用できないため、さらに手前(山陽姫路東IC~山陽姫路西IC)の白鳥PAで休憩せざるを得なくなっています。ちなみに、神戸~岡山線の神姫バス担当便は9月限り終了(10月以降は両備バスが肩代わり)です。

龍野西IC手前の様子。まず2車線から1車線に制限し、その上で強制的に流出させます。

普段では考えられない交通量でしょう。

ほとんどの車はインターを出て左折(県道121号たつの相生線を経て国道2号へ)しようとしていますが、このバスはその車列に入らず右折(県道93号竜野西インター線へ)します。

車内アナウンスによれば、迂回ルートは「県道を経て上郡経由」とのことでした。県道93号を突き当りまで北上し、交差点を左折して県道5号姫路上郡線に入ってひたすら西進し、上郡町の西部で国道2号に合流して県境を越えます。距離的には、たつの市~備前市間をずっと国道2号を走るよりやや長いだけのようです。

<参考> 迂回ルート周辺のGoogleMap

その突き当りを左折しようとするバス。

2車線の整備された道ですが、大型車同士のすれ違いにはやや幅員不足で、どちらかが停車して対向車を待つ必要があります。地元事情に詳しい大型トラックは、渋滞のリスクが高い国道2号ではなくこちらを選択しています。この日の時点では関西~岡山間の高速バスもこちらの迂回ルートが標準になっているようで、国道2号に合流するまでに3台の両備高速バスとすれ違いました。

鮮やかな色の小型バスは、上郡町のコミュニティバスです。

JR山陽線との交差は踏切となっており、若干の渋滞が発生していました。

上郡市街地を回避するバイパスができており、流れは順調です。

国道2号との合流点。若干の信号待ちだけでした。

国道2号も特段の渋滞はなく、スムーズに県境を越えました。おそらく、有年付近(相生有年道路がなかなか開通しない区間)が最大のネックなのでしょう。

ようやく備前インターに到着。

結局、岡山県内最初の降車地である山陽インターバス停には(他に渋滞区間がなかったこともあり)所定より37分遅れで到着しました。週末の朝の便としては御の字かもしれません。

ちなみに、龍野西IC~備前IC間は山陽自動車道全体で最初に開通した区間(1982年)です。中国地方の高速道路は山陰方面への便を図るため中国自動車道が先に整備され1983年に全通しており、山陽自動車道の本格的な供用開始は1987年以降となり、1997年にようやく全通しました。しかし、兵庫・岡山県境は国道2号の道路状況が当時としても非常に悪かったため、そのバイパスとして早期に建設されたものです。

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