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淡路フェリーボート大磯港跡地の2023/5時点の様子

関連ブログ記事・・・2023/5/20付「本四海峡バス大磯港バスターミナル廃止後の様子

上記ブログ記事で書いたとおり、2023/3限り廃止された本四海峡バス大磯港バスターミナルは、明石海峡大橋開通に伴い廃止された淡路フェリーボートの淡路島側の発着場所でした。開通前の1997年時点でここは本四海峡バスの拠点として使われており、乗務員の教習用の自家用ナンバーの大型バスが停車していました。本四海峡バスという会社そのものが大橋開通に伴う航路廃止で職を失う船員の受け皿として設立されたもので、創業当時のバス乗務員は基本的に全日本海員組合に所属する元船員でした。その後労使紛争で乗務員が同組合を離脱する一方、同組合が半分以上の株式を保有することとなりました。

一方、淡路フェリーボート株式会社は大阪証券取引所二部に上場していましたが、1998年4月の航路廃止後も会社は存続するものの主要事業が消滅するため上場廃止となりました。会社自体は2023年時点も存続しており、洲本市内でゴルフ場を運営しています。

https://www.sumoto-golf.com/about/

さて、淡路フェリーボート大磯港跡地の過半は、太陽光パネルが敷き詰められた「メガソーラー」となっています。所有者は塩屋土地株式会社(三洋電機創業家の井植家の資産管理会社で、2023年時点では神戸市内で外国人専用住宅や商業施設などを運営)です。太陽光パネルはかつての三洋電機の主力製品で、メガソーラーとしては早い段階の設置です。

海側から見ると、かつてフェリーが発着していた埠頭が残されていることがわかります。

廃止された高速バスターミナルの国道側に古びた「ジャンボタクシーのりば」と書かれた看板が取り付けられた建物がありますが、これは淡路フェリーが発着していた当時からあるもので、かつての栄華を現在に伝えています。

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