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このご時世に「ニュータウン行深夜バス新規運行」のからくり

名鉄バスは、愛知県小牧市にある桃花台ニュータウンと名古屋都心(栄・名古屋駅)を直結する近距離高速バスのダイヤ改正を11月1日に実施します。

http://www.meitetsu-bus.co.jp/info/detail/922

http://www.meitetsu-bus.co.jp/image/upload/c27efe4d5d0a0683bbb9a9486c221bed.pdf (改正後の時刻表)

注目は、コロナ禍に伴う生活スタイルの変化から大都市圏で深夜バスの廃止が相次いでいる中、「平日・土休日ダイヤともに小牧駅から桃花台までの夜便を新設する」点です。小牧駅発の時刻は平日が23:07と23:26、土休日22:07と22:37となっており、従来より1時間以上遅くなります。

この手のバス路線は一般に「都心行は途中乗車のみ・都心発は途中降車のみ」になりますが、この路線はもともと小牧市内だけの乗降(例:小牧駅から桃花台ニュータウン内まで)が可能となっており、それ故の区間便としての新設となります。

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小牧駅と桃花台ニュータウンの間に1991年に新交通システム(愛称:ピーチライナー)が開業しました。しかし、小牧駅を経由する名鉄小牧線は都心に直通しておらず(終点の上飯田からバスに乗り換え要、2003年に地下鉄平安通まで延長されたものの乗り換えの不便さは不変)、桃花台ニュータウンから都心部に向かうには路線バスやマイカーでJR中央線の駅まで出て乗り換える方が便利なので利用が伸びず、結局僅か15年で廃止されてしまいました。廃線跡は小牧駅部分や高速道路との交差部分以外は撤去されず今も無残な姿をさらしています。

代替として、地元に本社をおくあおい交通が小牧駅と桃花台ニュータウンを結ぶ路線バス「ピーチバス」の運行を開始しました。すっかり地元に定着しており、平日昼間と土休日は30分間隔・平日朝夕ラッシュ時は10~15分間隔で運行しています。ちなみに、冒頭の桃花台~名古屋都心間の近距離高速バスはピーチライナー廃止前から存在しています。

しかし・・・

あおい交通は9月26日から、「新型コロナウイルス感染症の影響による利用者の減少に伴い」ピーチバスの最終便を繰り上げました。

https://aoi-komaki.jp/archives/3921

小牧駅発の最終は、平日は23:23から48分早い22:35となり、土休日が22:35から1時間2分早い21:33となりました。

今回の名鉄バスの深夜便増便により、実質的に元に戻ったことになります・・・ 

なお、ピーチバスは一般的な路線バス車両で現金しか使えませんが、名鉄バスは座席の多い高速バスタイプ車両でICカードも使えます。

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