全国交通ニュースブログ

幻の阪神高速泉北線→天王寺大和川線の状況(その5)

その4の続きです。

5.南田辺駅から鶴ヶ丘駅まで

現地付近の地図   基本計画検討案

この区間の西側は概ね長池公園となっています。かつてはその名の通り阪和線沿いに延々と池が続いていましたが、駅間の中間部にあたる南港通北側などは埋め立てられました。南港通の南北にはかつて大手電機メーカー「シャープ」の本社機能のあるビルが建っていましたが、本社は2016年7月に堺市の臨海部に移転し、南側のビルは当時のままですが北側のビルは取り壊され2023年春の開店目標でニトリの建設中です。

南田辺駅のすぐ南側では、阪和線高架のすぐ東側の都市計画用地が2車線の道路として暫定利用されています。

阪和線の高架は、長池内に橋脚を立てる形で建設されました。暫定供用の道路脇には延々と屋根付き駐輪場が整備されていますが、このあたりまで来ると南田辺駅の出入口から300m以上離れているため廃墟化しています。

一方、地平時代の阪和線の敷地をルーツとする都市計画用地は、この状態になって十数年経ちます。

南港通の南側の長池にも、阪和線の高架の橋脚が立てられています。民間の用地の買収が不要だったので、付近に比べると安上がりだったはずです。阪神高速泉北線と二重高架にするスペースもたっぷりあったようですし。

地平時代の阪和線は、高架の向こう側に見える緑色のフェンスのさらに向こう側を通っていました。

「緑色のフェンスの向こう」の現況。

基本計画検討案では、長池公園沿いの区間は3案併記の状態になっています。

地域住民側の案は「車道を整備せず、公園とつながるみどりの空間として緑地と遊歩道にする」ですが、行政側の案は「東側の民地に沿って1車線分の車道を整備し、残りを緑地と遊歩道にする」です。後者では、阪和線高架の西側の長池にソーラーパネルを設置し、水循環やせせらぎの動力源にするというアイデアも盛り込まれています。当然、計画立案時点の地元企業だったシャープのソーラーパネルが設置されたことでしょうけど。

鶴ヶ丘駅すぐ北側の、基本計画検討案では並木道になる予定だったエリア。高架下にはシャッターが連なっていますが、最終的には駅近の商業施設を目論んでいるのでしょうか?

(つづく)

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