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全国交通ニュースブログ

日本全国の交通に関する最新ニュースをピックアップして紹介します。
幹線道路、バス、航路、ICカードなどなど・・・

北摂エリアの「途中で降りるよりも終点までの方が運賃が安くなる」バス、半年余りで消滅へ <追記あり>

2025-04-04 18:28:33 | 路線バス

2024/9/16付ブログ記事「箕面萱野駅~勝尾寺間のバス運賃は2024/10/1から倍額に!」の続報です。

上記ブログ記事で、勝尾寺までのバスの運賃大幅値上げに伴い

>「勝尾寺のほうが手前にあるにもかかわらず、運賃が却って高くなる」という事態が発生します。

と書きましたが、この現象は2025/4/20限りで消滅します。運賃改定ではなく、運行経路の改編によるものです。

https://www.hankyubus.co.jp/news/images/20250403h.pdf

北摂霊園線は「阪急北千里駅/千里中央/箕面萱野駅~粟生間谷西四丁目~勝尾寺~北摂霊園~高山~希望ヶ丘」が基本ルート(阪急北千里駅~粟生間谷西四丁目間は特急バス扱いで他のバス停に止まらず往路の途中下車・復路の途中乗車は不可)となっており、このブログ記事を書いている時点では平日3往復・土休日1往復です。土休日には他に阪急北千里駅~勝尾寺~北摂霊園間の区間便が5往復運行され、お彼岸・お盆には区間便がさらに増便されます。

2025/4/21に実施される運行経路の改編後は、希望ヶ丘発着が消滅し、残る阪急北千里駅~北摂霊園間は往路と復路で全く違う経路となります。往路は勝尾寺を経由せず箕面トンネル経由の「阪急北千里駅/千里中央/箕面萱野駅→高山→北摂霊園」で、復路は従来通りの経路で勝尾寺や粟生間谷西四丁目に停車します。

おそらく、箕面萱野駅において通年で「勝尾寺に行く客<大半がインバウンド>」と「北摂霊園に行く客」を完全に分離し、後者を少なくとも往路においては混雑から遠ざけるための施策と思われますが。

一方、箕面萱野駅~勝尾寺間の直行便<途中無停車>は、2025/4/21から増便されます。新ダイヤは未公表ですが、少なくとも北摂霊園線が勝尾寺を通らなくなる分(平日3便減・土休日6便減)の補填は確実になされることでしょう。


山陽バス二見線は2025/3/31限り実質廃止→代替手段はなし

2025-04-04 00:58:38 | 路線バス

2024/11/2付ブログ記事「山陽バス二見線、2025/4/1から廃止前提の休止へ <追記あり>」の続報です。

山陽バス二見線ですが、最終的に明石市あるいは他のバス事業者により代替手段が確保されることなく、当初計画通り2025/3/31限り運行を終了しました。

https://www.sanyo-bus.co.jp/topics/detail.html?id=685

2025/2/5開催の明石市地域公共交通会議における報告資料はこちら 議事録はこちら

2024/3以降に明石市・二見臨海工業団地企業連絡協議会・山陽バスの三者協議が継続的になされた結果の結論です。

議事録の事務局側のコメントによれば、

代替交通については、二見臨海工業団地企業連絡協議会(南二見の企業の協議会)と協議していたが、最終的には各社対応という形になっており、Taco バスを運行する予定はない。

二見線の利用者は、95%が人工島の従業員、残る 5%は土山駅と西二見駅間の一般の方々である。現在も並行して Taco バスが運行しているが、二見線と競合を避けるため、一部のバス停を停車しないように配慮していた。この度の運行休止を受けて、全バス停に停車するよう運行事業者と調整しており、一般住民の方々については、Taco バスを利用していただければと考えている。

とのことでした。南二見の人工島には数多くの企業が立地していますが、ノーリツ・三菱重工・アサヒ飲料など大規模な工場はもともと自前の送迎バスを運行しており、東半分の中小企業が立地するエリアについてはもともと従業員が近くに住んでおり自家用車で通勤しているので無問題です。これら以外の中堅企業の事業所に神戸市内などから電車とバスを乗り継いで通勤していた方々の通勤手段が失われたわけですが<便によっては1台あたり40人程度の利用あり>、おそらく二見臨海工業団地企業連絡協議会を通じて各社にその代替となる送迎バスの運行などを依頼したのでしょうね。

こちらでは、2025/3/29(土曜日)の夕方の状況を報告します。南二見人工島のGoogleMapはこちら

東二見駅から真っすぐ海のほうに歩き、東二見橋を渡って人工島に入ります。

橋のたもとに明石海浜公園のプールがあります。

ここから200mほど離れた場所に「海浜プール前」というバス停がありますが、1980年代に整備された頃はともかく(当時は明石市バスの運行)、2010年代以降は路線バスはプールへのアクセス手段としては全く活用されなくなりました・・・夏でも昼間の便なし  標柱にはもちろん「運行休止のお知らせ」が掲示されています。

埋立地の中心部にある明石市南二見会館。南二見の人工島には住民はおらず、立地する企業のための会館です(二見臨海工業団地企業連絡協議会の会合もここで行うのでしょう)。

会館の前に設置されている立地企業の案内図。人工島の西側の一部は加古郡播磨町に属します(字東新島、本土部の境界線をまっすぐ伸ばすとこうなります)が、播磨町の本土部からは陸路では必ず明石市を通らねばたどり着けません。

土日祝の夕方の便は「人工島発=3便・人工島行=1便」で、最初の便はここ南二見9番バス停が始発となります。目の前に三菱重工業神戸造船所二見工場がありますが、宇都宮ライトレールの如く「公共施設以外はバス停の名称として採用してはならない」という取り決めでもあるのか、人工島内の過半のバス停がこの手の名称でした(南二見は1番・1番南・9番・13番・15番・21番、東新島は8番・14番)。

神戸市垂水区から延々と回送されてきたバス。

発車時刻までの時間調整は、南二見9番バス停の前ではなく別の場所での待機でした。

東二見9番からの乗車は私1人でしたが、西側の東新島エリアから3人が乗車。土曜日も操業している工場があるのでしょう。東側の中小企業エリアからの乗客は予想通り?いませんでした。

東新島エリアからの乗客のうち2人は西二見駅で、残る1人は終点の土山駅まで乗車しました。本土部からの乗客はいませんでした。

終点の土山駅(明石市域側のバスターミナル)に到着すると、すぐに「回送」の表示に変わりました。このあと、先ほどの東二見9番バス停まで回送して夕方の2便目となります。ちなみに、右側に止まっているのは明石市コミュニティバス「Tacoバス」のワゴン車です。

2025/3/31限りご用済みとなるバスのりば。


京成グループバス事業再編STEP1直後の公式サイトの体制について

2025-04-01 07:46:36 | 路線バス

2025/4/1付で京成グループのバス事業再編のSTEP1が実行され、「京成バス千葉ウエスト」「京成バス千葉セントラル」「京成バス千葉イースト」の各社が営業を開始しました。

これに伴い、京成グループバス各社の情報を集約したポータルサイトが2025/4/1付で開設されています。

https://www.group.keiseibus.co.jp/

https://www.group.keiseibus.co.jp/wp_kdbus/wp-content/uploads/2025/03/news20250401.pdf(バス事業再編のお知らせ)

https://www.group.keiseibus.co.jp/wp_kdbus/wp-content/uploads/2025/03/oshirase20250401.pdf(ポータルサイトオープンのお知らせ)

「バス事業再編のお知らせ」のリリース文には各社のロゴや車体デザインが掲載されており、今後徐々に新しいデザインに変更されていくことでしょう。また、各社の本社はそれぞれ「ウエスト=千葉県浦安市」「セントラル=千葉県船橋市」「イースト=千葉県成田市」となっています。

一方、詳細な情報提供を行う公式サイトは再編前の旧事業者のものを事業者名を変更しただけで継続運用しており、タクシー事業の再編時(2025/3/1付ブログ記事「京成グループのタクシー事業再編(2025/3/1)に伴う各社公式サイトの扱いについて <追記あり>」参照」のように新サイトへのリダイレクトは行われません。このあたりは、上記ポータルサイト内にある「路線バス営業所一覧」のページで一目瞭然です。

新京成電鉄の子会社だった船橋新京成バスは 鎌ケ谷営業所がウエスト・習志野営業所はセントラルと分割されましたが、公式サイトについては旧松戸新京成バスともども当面共通扱いとなります。

https://bus.shinkeisei.co.jp/topics/2025/36088/


新・ 奈良公園ぐるっとバスは大仏殿前駐車場で10分以上停車

2025-03-29 23:37:52 | 路線バス

2025/3/3付「奈良公園ぐるっとバスは2025/4から大幅縮小&運賃2.5倍に」の続報です。

2025/4から1路線に再編され同時に運賃が2.5倍に値上げされる「奈良公園ぐるっとバス」について解説します。

https://www.nara-access-navi.com/route/index_new.html

運行日は「土日祝 ※観光シーズンは平日も運行します」とありますが、2025/7まででこれに該当するのはGW期間中の平日(4/28、4/30、5/1、5/2)のみです。したがって、新体制での運行初日は2025/4/5となります。

新ルートは、旧「ぐるっとバス」の若草山麓ルートを近鉄奈良駅まで延長し、さらにならまち経由にするなど奈良公園ルートを一部取り入れていますが、最大のポイントは

「全便が大仏殿前駐車場で10分かそれ以上停車する」

ことです!

もともと「ぐるっとバス」は大仏殿前駐車場には乗り入れていませんでしたが、2019年の奈良公園バスターミナル<修学旅行・インバウンドなど団体バス用で、観光客向け施設や店舗も併設>開業に伴う路線改編の際に各ルートの乗り継ぎ拠点として新たに乗り入れを開始したものです。

しかし今回の再編で「奈良公園ぐるっとバス」の1路線だけとなり、奈良交通の他の路線バスもここには乗り入れないことからバスの乗り継ぎ拠点としての役割はなくなりましたが、乗り入れ自体は継続され、しかも全便が10分かそれ以上停車するようになります。つまり、近鉄奈良駅~東大寺大仏殿間の所要時間は17分もかかることになり、歩いた方が早いかもしれませんね。近鉄奈良駅の乗り場において、このことが利用者に周知されるかどうかが気になりますが・・・

大仏殿前駐車場での長時間停車の意味合いは「渋滞発生時のバッファー」「バスドライバーの休憩や交代のための時間」という運行側の都合によるものと思われます。


北摂山間部のバスが2025/4/20限り一部廃止(茨木台最寄り路線など)

2025-03-27 18:03:26 | 路線バス

2024/3/22付ブログ記事「茨木市北部山間部のバスが2024/3/23からまたも減便」の続報です。

近年急速に減便・廃止が進む北摂山間部(茨木市北部、豊能町、能勢町)の阪急バスの路線ですが、2025/4/21付でさらに大ナタが振るわれます。

https://www.hankyubus.co.jp/news/202504toyono.html

1年前に既存路線の再編により登場したばかりの139系統(大阪モノレール彩都西駅~忍頂寺<茨木市北部山間部>~銭原<同>~豊能町北部~余野<豊能町役場がある集落>」が廃止されます。但し、登校日に限り銭原~忍頂寺間で運行している小学校の通学向け便のみは継続されます。これにより、「超辺境にあるニュータウン」茨木台の近辺には公共交通が実質なくなります。

そして、126系統(阪急池田駅~中止々呂美~余野~牧~余野~希望ヶ丘間)も廃止され、余野~妙見口<能勢電の駅とは全く別の場所>~牧<少し歩けば亀岡市域>間では路線バスが完全廃止となるほか、長らく2か所に分かれていた余野バス停のうち国道423号沿いの役場前にある側が廃止され、東能勢中学校前側のみとなります。

ちなみに、豊能町では以前から阪急バスに委託してコミュニティバスを運行していましたが、2022年までに全廃されました。代わってデマンド交通(予約制乗合タクシー)を拡充しており、2025/3/1の再編以降は阪急バスが今回路線を廃止するエリア全域がカバーされています。

https://www.town.toyono.osaka.jp/page/page007158.html

一方、上記ブログ記事の最後のほうで触れた

>安威川ダム付近には民間による集客施設もある公園が整備されますが、

については、同施設(ダムパークいばきた)のオープン後の2025/3/20以降の土日祝のみ、阪急茨木市駅西口~ダムパークいばきた間の路線バス<途中各バス停に停車>を昼間1時間あたり1便の頻度で運行中です。

https://www.hankyubus.co.jp/news/images/20250303n.pdf

https://www.hankyubus.co.jp/rosen/timetable/080603.pdf?11