2024/11/2付ブログ記事「山陽バス二見線、2025/4/1から廃止前提の休止へ <追記あり>」の続報です。
山陽バス二見線ですが、最終的に明石市あるいは他のバス事業者により代替手段が確保されることなく、当初計画通り2025/3/31限り運行を終了しました。
https://www.sanyo-bus.co.jp/topics/detail.html?id=685
2025/2/5開催の明石市地域公共交通会議における報告資料はこちら 議事録はこちら
2024/3以降に明石市・二見臨海工業団地企業連絡協議会・山陽バスの三者協議が継続的になされた結果の結論です。
議事録の事務局側のコメントによれば、
代替交通については、二見臨海工業団地企業連絡協議会(南二見の企業の協議会)と協議していたが、最終的には各社対応という形になっており、Taco バスを運行する予定はない。
二見線の利用者は、95%が人工島の従業員、残る 5%は土山駅と西二見駅間の一般の方々である。現在も並行して Taco バスが運行しているが、二見線と競合を避けるため、一部のバス停を停車しないように配慮していた。この度の運行休止を受けて、全バス停に停車するよう運行事業者と調整しており、一般住民の方々については、Taco バスを利用していただければと考えている。
とのことでした。南二見の人工島には数多くの企業が立地していますが、ノーリツ・三菱重工・アサヒ飲料など大規模な工場はもともと自前の送迎バスを運行しており、東半分の中小企業が立地するエリアについてはもともと従業員が近くに住んでおり自家用車で通勤しているので無問題です。これら以外の中堅企業の事業所に神戸市内などから電車とバスを乗り継いで通勤していた方々の通勤手段が失われたわけですが<便によっては1台あたり40人程度の利用あり>、おそらく二見臨海工業団地企業連絡協議会を通じて各社にその代替となる送迎バスの運行などを依頼したのでしょうね。
こちらでは、2025/3/29(土曜日)の夕方の状況を報告します。南二見人工島のGoogleMapはこちら
東二見駅から真っすぐ海のほうに歩き、東二見橋を渡って人工島に入ります。
橋のたもとに明石海浜公園のプールがあります。
ここから200mほど離れた場所に「海浜プール前」というバス停がありますが、1980年代に整備された頃はともかく(当時は明石市バスの運行)、2010年代以降は路線バスはプールへのアクセス手段としては全く活用されなくなりました・・・夏でも昼間の便なし 標柱にはもちろん「運行休止のお知らせ」が掲示されています。
埋立地の中心部にある明石市南二見会館。南二見の人工島には住民はおらず、立地する企業のための会館です(二見臨海工業団地企業連絡協議会の会合もここで行うのでしょう)。
会館の前に設置されている立地企業の案内図。人工島の西側の一部は加古郡播磨町に属します(字東新島、本土部の境界線をまっすぐ伸ばすとこうなります)が、播磨町の本土部からは陸路では必ず明石市を通らねばたどり着けません。
土日祝の夕方の便は「人工島発=3便・人工島行=1便」で、最初の便はここ南二見9番バス停が始発となります。目の前に三菱重工業神戸造船所二見工場がありますが、宇都宮ライトレールの如く「公共施設以外はバス停の名称として採用してはならない」という取り決めでもあるのか、人工島内の過半のバス停がこの手の名称でした(南二見は1番・1番南・9番・13番・15番・21番、東新島は8番・14番)。
神戸市垂水区から延々と回送されてきたバス。
発車時刻までの時間調整は、南二見9番バス停の前ではなく別の場所での待機でした。
東二見9番からの乗車は私1人でしたが、西側の東新島エリアから3人が乗車。土曜日も操業している工場があるのでしょう。東側の中小企業エリアからの乗客は予想通り?いませんでした。
東新島エリアからの乗客のうち2人は西二見駅で、残る1人は終点の土山駅まで乗車しました。本土部からの乗客はいませんでした。
終点の土山駅(明石市域側のバスターミナル)に到着すると、すぐに「回送」の表示に変わりました。このあと、先ほどの東二見9番バス停まで回送して夕方の2便目となります。ちなみに、右側に止まっているのは明石市コミュニティバス「Tacoバス」のワゴン車です。
2025/3/31限りご用済みとなるバスのりば。
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