この写真は、今住んでいる一つ前の家。
中古のマンションを買って、
スケルトンリフォームをした。
言わば「理想の家」だった。
床を無垢材にして壁は漆喰塗り。
天井をあげて開放感を出し、
間接照明もふんだんに入れてもらった。
廊下にはニッチを作り、
中の寝室との間の壁には、
上げ下げできるステンドグラスをはめ込んだ。
何ヶ月も信頼できるスタッフさんと打ち合わせをして、
やっと作り上げたフルリフォームの家だったのに・・・・
私たちはここを手放さなければいけなくなった。
というのは真上の階の人の騒音が異常で、
こればかりは住んでみないと分からなかったとはいえ、
痛恨の出来事。
私は仕事から帰ってバイク置き場から、
その上階の窓に明かりが付いているのを見ると、
うんざりして、この素敵な我が家に帰りたくなくなる。
そんな矛盾が渦巻いてつらかった。
ちゃだもその頃は海外出張が多く、
私が1人という事も原因となっているんだろうけど、
静まりかえった夜には耳栓をしてベッドに入る。
そんなうちに私はノイローゼみたいになってしまって、
精神を病んでしまった。
上階の人には何度も言いにいったけど、
自分達が音を出しているという認識がないので、
全く改善はされなかった。
そしてもう無理だと・・・・・
判断してこの作り上げたマンションを手放した。
何百万もかけてワクワクしながらリフォームしたのに。
そんな嫌な思い出がある家だったけど、
今も懐かしくて時々こうやって写真を見る。
この写真のように冬でも晴れた日には、
素足に無垢の床が気持ちよかった。
ペタンと座ってコーヒーを飲むときが倖せだったなぁー。
今、コロナで熱が出ていてしんどさMAX。
そんな時にふと思い出すんだろうか。
もう少し長く住んでいたかったと。
くぅ