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看護師になりたかった私

2018-12-02 21:35:28 | よもやま

 私の母は私が20才(大学2年)の秋に亡くなった。
 その時、看護師さんたちには、
 言葉に尽くせないほどよくしてもらったので、
 今もTVなどでそういう番組を見ると看護師になりたかったと思う。

 しかし私は音大に進学していて、
 巨額の・・・まさに巨額の学費を出してもらい、
 高校時代にもレッスン代を月に何万円と出してもらっていたし、
 母は私が音楽教師になることを望んでいた。
 なのでその時点で大学を中退して、
 看護師になりたいとは言い出せるはずもなかった。
 そしてその後、
 私は大坂府の中学校の教員採用試験に受かってしまった。

 ただ母が亡くなって父と姉との三人暮らしになると、
 私が赴任地の学校へ勤めてしまうと、
 姉にほとんど自由度が無いことになってしまうということに悩み、
 結局は地元のY音楽教室のピアノ講師になった。

 父も「ピアノなんかで飯が食えるか!」と反対していたので、
 この就職は喜んでくれたし、
 今さら看護師になりたいとは到底言い出せない。
 しかも私自身ピアノ講師の職も嫌いではなかった。

 でもこうして半世紀以上生きてきて自分を振り返ると、
 20代の時のほんの何年か後戻りしたってよかったのにな・・・と。
 

 

 

 くぅ