メメント・モリ

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答練:辰巳ローラー答案練習会

2004-09-10 09:54:28 | 司法試験:答練
 ローラー答練はLECのA型答練、早稲田の論文講座、伊藤塾の公開答練(?)と並んで、辰巳の最大級の論文答練です。
 「ローラー」とは重要論点をローラー作戦で網羅的に潰す、という意味ですが、問題自体は論点詰め込み型だけではありません。深い思考力を要するような問題もあります。

 他の予備校答練との大きな違いは、問題作成者が全員現役の弁護士で、しかも作成者が直々に講義をしてくださる点です。これにより、出題の意図がよくわかって、ライヴ講義の場合には質問することもできます。

 ただ、裏を返せば、作問が一人の弁護士に任されるために、彼らの司法試験観によって問題の難易度、傾向が大きく変化するという特徴もあります。
 特に、加藤・貞友・中島・上田先生あたりはかなり挑戦的な問題を作られる場合があります。(若手の弁護士は発言権が小さいのか、オーソドックスな「余り」の論点を使った問題しか作られません)加藤先生・貞友先生はいずれ別個に書かせていただきます。

 この「弁護士によって、問題の傾向や質が大きく異なること」がローラーの最大の特徴です。私はこういうペースを乱されるような問題傾向は好きだったので、ローラーは過去3回受けました。

 また、前年度のローラー答練とかぶる論点は出題されにくい傾向があるので、網羅的に潰したい方は前年度のローラー答練問題集を買えば、学習効果が高まるでしょう。

 レジュメの質や受講生のレベル、費用などは他の予備校と大差ありません。やや安いほうでしょうか。受講者数はおそらく1,2番目ではないでしょうか。正確な数字はわかりませんが、受講者は各回平均1000人前後です。

 なお、辰巳の答練で一番良いところは実施後1週間で答案が返ってくる点です(論予を除く)。期日をしっかり守ってくれるので、復習の予定が非常に立てやすいです。

 こんなところでしょうか。日曜答練についてはまた今度。