LECの隠れた名講座、論文直前早起き特訓です。3年前までは論文早起き特訓として、1~3月にも開講されていたのですが、人数が集まらなかったのでしょうか、最近は5月から6月の直前期のみとなっています。この講座は、朝早起きして、論文過去問を1問書き、それについての30分の解説講義を聞く、というスタイルになっています。早起き時間については、本校によってまちまちですが、7:30~9:00の間におおよそ始まります。要するに、答練+解説の講座なのですが、すばらしい点が3つあります。
まず、択一後、合格発表前のだらけがちな時期に、強制的に早起きするきっかけになることで勉強のペースが維持できる、ということです。前に「集中力の維持」という記事でも書きましたが、寝坊すると、頭がしっかり働かなくなり、どうしてもだらだらしてしまいます。その点、論文早起きを受けていると、択一発表まで寝る前に悶々としていても、強制的に朝8時から答練があるために、イヤでもしっかりとした勉強が出来ます。これによって、夕方6時までに8時間の勉強量を確保でき、そのまま帰宅して家族と一緒に夕食を取る、といった人並みの生活を営むことも(時には)可能です。
次に、択一後で勘の鈍った頭に論文過去問、という本試験レベルの問題をぶつけることで、答案のコツや、勘を呼び戻す、という効果もあります(商法はなんと択一本試験翌々日に始まる)。思った以上に答案が書けず、「もっと頑張らないと」という発奮材料になります。
さらに、講師の質が高い、という特質も重要な要素です。何度か受講していますが、この講座の合格者講師によって、答案の書き方を学んだ部分は多いです。
特に参考になった講義を挙げておきますと、00年の新井講師の商法によって、一行問題の書き方がマスターでき、同年憲法の方による対立利益をキーワードとして挙げる方法はその後もしっかりと役立っています。01年は特に当たり年で、憲法の岳井講師によって、さらに答案作成技法に磨きがかかり、刑訴の武井講師は、厳しいながらも、刑訴の最高到達点を垣間見せてくださいました。さらに、現在もLecの講師でいらっしゃる(?)ヒゲの河村講師の刑法は分かりやすくためになる講義だった。このころの早起きによって、私の答案作成スタイルは基礎が出来上がったといえます。上記の先生方には深く感謝いたします。
近年は、もう答案作成の技法は身についていたので、講義を聴いて「目からウロコ」というものはあまり無かったですが、それでも講義の質は保たれていると思います。(去年だったか「私は合格して早起き特訓の講師をするのが夢でした」と言う憲法の講師がいました。予想どうりの気合の入った講義+レジュメで、これは本当に受けて良かった)
ただ、おおむね憲法+刑事系の講師に気合が入っているのに対して、民事系(特に民法)の講義が「かすんで」いるのが気に掛かります。おそらく、憲法+刑事系が答案のコツというものをつかめば、あまり知識無くとも良い答案が書けるのに対して、民事系は地道な知識の蓄積、積み上げが必要だから、という科目の特性があるからでしょう。今年の民法・民訴法は良かったのですが、商法はかなり、やっつけ仕事的な印象を受けました。そういう講義に当たった時は心底がっかりしました。
また、朝から講義を30分も聴くのはもったいないので、私は、答案を書き上げるとすぐ自習室に行っていました。講義は自己採点が終わって、昼食中或いはその後、眠くなる倦怠期に欠席フォローでテープを聞いていました。
ついでに、関東はどうか知りませんが、関西は受講生が少ないです。連帯感のようなものがうまれるので、受講生同士友達になりやすいですよ。
LECに限らず、他校も早起き特訓は実施しているようです。講義の質は知りませんが、早起き効果は同じなので興味のある方は受講を検討してはいかがでしょうか。
まず、択一後、合格発表前のだらけがちな時期に、強制的に早起きするきっかけになることで勉強のペースが維持できる、ということです。前に「集中力の維持」という記事でも書きましたが、寝坊すると、頭がしっかり働かなくなり、どうしてもだらだらしてしまいます。その点、論文早起きを受けていると、択一発表まで寝る前に悶々としていても、強制的に朝8時から答練があるために、イヤでもしっかりとした勉強が出来ます。これによって、夕方6時までに8時間の勉強量を確保でき、そのまま帰宅して家族と一緒に夕食を取る、といった人並みの生活を営むことも(時には)可能です。
次に、択一後で勘の鈍った頭に論文過去問、という本試験レベルの問題をぶつけることで、答案のコツや、勘を呼び戻す、という効果もあります(商法はなんと択一本試験翌々日に始まる)。思った以上に答案が書けず、「もっと頑張らないと」という発奮材料になります。
さらに、講師の質が高い、という特質も重要な要素です。何度か受講していますが、この講座の合格者講師によって、答案の書き方を学んだ部分は多いです。
特に参考になった講義を挙げておきますと、00年の新井講師の商法によって、一行問題の書き方がマスターでき、同年憲法の方による対立利益をキーワードとして挙げる方法はその後もしっかりと役立っています。01年は特に当たり年で、憲法の岳井講師によって、さらに答案作成技法に磨きがかかり、刑訴の武井講師は、厳しいながらも、刑訴の最高到達点を垣間見せてくださいました。さらに、現在もLecの講師でいらっしゃる(?)ヒゲの河村講師の刑法は分かりやすくためになる講義だった。このころの早起きによって、私の答案作成スタイルは基礎が出来上がったといえます。上記の先生方には深く感謝いたします。
近年は、もう答案作成の技法は身についていたので、講義を聴いて「目からウロコ」というものはあまり無かったですが、それでも講義の質は保たれていると思います。(去年だったか「私は合格して早起き特訓の講師をするのが夢でした」と言う憲法の講師がいました。予想どうりの気合の入った講義+レジュメで、これは本当に受けて良かった)
ただ、おおむね憲法+刑事系の講師に気合が入っているのに対して、民事系(特に民法)の講義が「かすんで」いるのが気に掛かります。おそらく、憲法+刑事系が答案のコツというものをつかめば、あまり知識無くとも良い答案が書けるのに対して、民事系は地道な知識の蓄積、積み上げが必要だから、という科目の特性があるからでしょう。今年の民法・民訴法は良かったのですが、商法はかなり、やっつけ仕事的な印象を受けました。そういう講義に当たった時は心底がっかりしました。
また、朝から講義を30分も聴くのはもったいないので、私は、答案を書き上げるとすぐ自習室に行っていました。講義は自己採点が終わって、昼食中或いはその後、眠くなる倦怠期に欠席フォローでテープを聞いていました。
ついでに、関東はどうか知りませんが、関西は受講生が少ないです。連帯感のようなものがうまれるので、受講生同士友達になりやすいですよ。
LECに限らず、他校も早起き特訓は実施しているようです。講義の質は知りませんが、早起き効果は同じなので興味のある方は受講を検討してはいかがでしょうか。