聖なる書物を読んで

現役JW29年目

家から家

2018-09-11 | エホバの証人
エホバの証人のトレードマークになっている「家から家」の伝道って、本当に聖書的根拠があるのかな。

イエスが「家から家」に宣べ伝えたと示唆されている部分なんて、どこにもないよね。
「都市から都市、村から村(ルカ)」っていうのはあるけど。

弟子たち70人を2人ずつ組にして、行こうとしている都市と場所に先だって遣わされたことは、ルカだけが書いてるけど、その時は「家から家へと移って行ってはなりません」と言われてる。

12人を2人ずつ遣わされた時も、「ふさわしい人を探し出し(マタイ)」「家の中に入ったならそこにとどまるように(マタイ、マルコ、ルカ)」と言われてる。

これらの指示は、家から家に宣教して歩くこととはちょっと違うような気がする。


新世界訳で「家から家」と訳されているのは、使徒の5:42と20:20。
もとの「カト オイコン」の「カタ」が分配的な意味で用いられているから、宣べ伝える業も家から家へ分配された、というのがものみの塔の解釈。(都市から都市、村から村も同じ言葉が使われてるらしい)

他の訳では「家々」「家庭(の集会)」「方々の家」などと訳されてる。

聖書を普通に読めば、いわゆる「家から家」の伝道なんて思い浮かばないと思う。

もちろん、「家から家」をやってはいけないとは思わない。
宣べ伝える上で有用な手段であるというのなら、やることはかまわない。

でも、それは組織が決めた方法であって、それに無理やり聖書的根拠をこじつけるのはやめてほしい。