聖なる書物を読んで

現役JW29年目

ヨハネ3章

2018-09-10 | 聖書
今週の聖書朗読範囲から。ニコデモについて。


ニコデモは、ヨハネの福音書だけに出てくる、サンヘドリンの成員(ユダヤ人の支配者)でパリサイ人(律法の教師)。

西暦30年、イエスの宣教の最初の過ぎ越しの時、エルサレムで行なわれたしるしを見て、たくさんの人がイエスに信仰を持った、その中の一人。

夜の闇に乗じてイエスを訪問する。(身バレを恐れたか、その時刻ならイエスとゆっくり話ができると思ったか・・)

しるしゆえにイエスを神のもとから来た教師だと知った、と語るニコデモに、人の内にあるものを知っておられたイエスは、質問されたわけでもないのに、再び生まれなければ神の王国を見ることはできない、とお答えになる。(ニコデモが神の王国に入るにはどうしたらよいか聞きたくて来たって分かったからかな。もしそうなら、パリサイ人でも神の王国に入れる自信はなかったんだね。真理を追求しようとするニコデモの姿勢をイエスは喜ばれたんじゃないかな)

年を取ってから生まれることはできない、というニコデモの言葉から、彼はけっこう年配だったのかもしれないと思われてる。

イエスが霊から生まれることについて話すと、ニコデモは驚いた顔をする。イエスは風(ギリシャ語では同じ単語)をたとえにして、霊から生まれたものもそのようだと話す。ニコデモは理解できない。

イエスはその理解力の無さを憂えながらも、モーセが荒野で蛇を挙げたと同じように、人の子も挙げられねばならないこと、神は世を深く愛してご自分の独り子を与え、彼に信仰を働かせる者が永遠の命を持てるようにされたこと(クリスチャンならだれでも知っているであろう3:16の聖句)、そして、裁きの根拠となる、闇を愛するのではなく光に来るように(ニコデモは闇の中、光であるみ子のもとに来た)、と教えられた。

それに対して、ニコデモがどんな反応をしたのかは、何も書かれてないので分からない。
が、ニコデモはその後、イエスを弁護したり、イエスの埋葬のために没薬とじん香を持って来た。

伝承によると、この後キリスト教徒になり殉教したらしい(byウィキ)。
自分も、ニコデモは好意的に書かれてると思うので、さもありなんと思う。真理を謙遜に追求し、熟考し、出来る範囲で行動した。