孫娘は小耳症

孫娘(2021年4月生まれ)は左耳小耳症で両耳難聴です。
頼りない娘を支えつつ孫娘の成長を見守ります。

自宅に帰る娘

2021-06-03 20:45:16 | 生後1ヶ月から

きのうは、娘が自宅に戻る日でした。

前日の聴覚検査の結果がつらいものだったので、「何もそのすぐ翌日に自宅に帰らなくても、もう少し親の元でゆっくりすればいいのに」と思いましたが、娘の意志は固いのでした。

そして、わたしにもその気持ちはよくわかるのでした。

娘は早く夫に会いたいのです。会って、苦しい思いを分かち合いたいのです。

 

娘夫婦は本当に仲が良く、いっしょにいるのがうれしくてたまらないという感じです。

先日も何がおかしいのかふたりで大爆笑していたし、何よりも、ふたりとも夢中で赤ちゃんを可愛がっています。

そんな夫と、気がねのいらない自宅で親子水入らずで過ごしたくなったのでしょう。

 

娘婿は仕事を休めない日だったので、わたしたち両親で送っていきました。

荷物を運び込んで、整理を少し手伝って、「じゃあ帰るね」「うん」。

 

後ろ髪を引かれるような思いと同時に、すごい解放感がありました。

思えば、3月下旬から里帰りしていた娘とは2ヶ月以上いっしょに暮らしたわけで、その半分近くは婿さんも来て泊まっていました。

出産・退院・赤ちゃんの障害と、密度の濃い(濃すぎる)2ヶ月間で、わたしも疲れました。正直ヘトヘトです。

夫婦だけの生活にもどって、少しゆっくり休まなくては。

 

ちなみに、

婿さんが2ヶ月以上男所帯で暮らした家。

さぞ雑然と散らかっているだろうと予想していましたが、おどろくほどきちんと片づいていてビックリ。

妻と子を迎えるためにがんばったんだなあ。

婿さんの愛情を感じて、胸がいっぱいになったことでした。

 

 

 

 


ABR検査

2021-06-03 20:25:53 | 生後1ヶ月から

おとといの聴覚ABR検査。

やはり...恐れていたことが現実になりました。

小さい左耳だけでなく、「正常」なはずの右耳にも聴力の低下が見られたのです。

 

「両耳の聴力を正確に知るには、まだまだ検査が必要です。次回は7月にべつの検査を予定しています」

と医師に言われ、娘と手をとって悄然と帰ってきました。

つ、ら、い。

 

家で待っていた夫に結果を伝えました。

肩を落とす夫。

 

夕方の涼しい風が吹いていたので、家でしょんぼりしているよりはと、娘を誘ってベビーカーで近くのスーパーまでおつかいに行きました。

近所のひと数人に出会って「なんて可愛い赤ちゃん」とほめそやされ、ようやく明るい笑顔になった娘です。


不安な明日と明後日

2021-05-31 20:20:32 | 生後1ヶ月から

きのうは晴れやかな赤ちゃんデビューで心が浮き立ったけれど、一夜明けた今日は、以前の苦痛に逆戻りです。

とくに明日と明後日についての不安が強くて、いてもたってもいられない気持ちです。

 

明日、孫娘は、耳鼻科でABRという聴力検査を受けることになっています。

「薬で眠らせて音刺激に対する脳波を調べる」という検査です。

この検査がこわいです、メッチャこわいのです。

 

当初、小耳症という病名でネット検索をしまくったとき、「小さい方の耳は聞こえが悪い」という情報が強くインプットされ、「ということは、もういっぽうの耳は正常聴力」と思い込んでいました。

でも、先日この検査の説明で耳鼻科を受診したとき(娘とわたしだけで)、「もういっぽうの耳も必ずしも正常聴力ではないかも...」とほのめかされて大ショックを受けたのでした。

もし両耳難聴だったら...。

補聴器を使用するのか?ずっと?一生?

言葉の習得はどうなる?

 

こわいです。びびります。

ああどうか神様...。

 

また明後日は、娘が自宅に戻る日です。

まだまだ実家にいればいいと思うのですが、娘は帰ると言ってききません。

こちらについても、不安でどうかなりそうです。

 


気づかなかった?

2021-05-30 21:07:33 | 生後1ヶ月から

午後のおやつどき。

ふた家族9人が集まってきました。

迎えるこちらは、わたしたち夫婦と娘夫婦と赤ちゃん。(娘婿は毎週末泊まりに来ています。)

 

「わあ可愛い!」の歓声が飛び交って、おとなたちが競って抱っこして、子どもたちは珍しそうにほっぺをつついて。

スマホカメラのシャッターがたくさん押されて、そしてそのあとは和やかな談笑がつづいて。

 

そんな感じで3時間がたち、ふた家族は笑顔で引き上げていきました。

「ああ楽しかったね」の言葉とともに。

 

良かった!ホッとしました。

つらい場面にならずにすみました。娘夫婦もうれしそう。

「小さい左耳」に気づかなかったのか、気づいても黙っていたのか、そこのところは定かではないけれど、まあひとつのハードルを飛び越えた気持ちです。

いずれゆっくり事情を話すときは来ると思うけれど、今はこれでいい。

晴れやかな赤ちゃんデビューができたことを、今は喜びたいです。

 

 


前もって言うのはイヤだ

2021-05-30 20:54:35 | 生後1ヶ月から

前もって息子たちに「じつはね、赤ちゃんには障害があってね」と言う。

そんなのイヤだ。

それなら、言わずにデビューさせよう。

 

①息子たち家族は案外「小さい左耳」に気づかないかもしれない

②気づいても遠慮して口にしないかもしれない

③気づいて指摘してくるかもしれない

 

①ならラッキー!

②なら、その配慮をありがたく受け取ろう。

③なら、その場で「障害カミングアウト」をしてしまえばいい。

 

そう心を決めながらも、ドキドキと緊張が高まるのでした。