2nd Stageトラバース

50代で転職し、第二の人生スタート。
もがいて、笑って頑張るおやじをお届けします。

東京ミニトラバース 遠距離使いっ走り②

2020-10-20 07:58:36 | グレートトラバース
御徒町アメ横でマグロのサクを買って来て、と頼まれ25キロのトラバース、春日通りを上って行く。



春日通り。



「春日通り」なんて自分もさも知ったように言っているが、その上は「蔵前通り」その先が本所吾妻橋、なんて有名処を平然と説明出来る人がどれほどいるのだろう。



「四つ目通り」「三つ目通り」は耳にしたことがあるがどからどこまでの道で、その位置関係がどうなっているのかさっぱりわからない。


「二つ目通り」はあるのか。



やはり江戸の香りが残っていると粋でカッコいいと思ってしまう。




何故その位置関係がわからないのか。
何故有名処が線で結べないのか。



歩いていないのも一つだが、はっきり言って、亀戸、錦糸町、上野、浅草、御徒町、なんて、ガキが遊んではいけないところだったから。



ガキにとって“怖い街”だった。
大人の世界の街で、ガキが入り込む余地などなかった。




だからこの界隈の事を知らないのだ。





隅田川を渡ると浅草や御徒町だ。



アメ横ではマグロのサクは他の魚とセットで売り付けられ、結局高く買わされたり。
百貨店では手に入らない宝物が手に入ったり。
チンピラにウソの映画チケットつかまされたり。



胡散臭さや情念が渦巻く人間臭さがブンブンした。




浅草や御徒町を歩くと
「俺も大人になったぜ」なんて肩で風切りいきがったりしてね。





やっとたどり着いたアメ横は、外国人の露店が大半を占め、コロナ禍でマグロサクの一本も売ってないありさまだ。



「お前もお高くとまった東京に成り下がったか。つまんねぇ街」





マグロのサクの件はカミさんに詫びた。







疲れた体にアメ横の寂寥感はお似合いだった事だろう。



「当分、来ることはねぇな」

東京ミニトラバース 遠距離使いっ走り①

2020-10-19 07:37:54 | グレートトラバース
「遅い!ミスタードーナツ混んでたの」


「いや、二駅先の駅のミスドまで歩いて買いに行ったので遅くなった」





「はっ?」





グレートトラバースの練習をするようになってから目標が片道3キロ、4キロとなると散歩程度に思えるようになった。




距離感がぶっ壊れています。



「だって、グレートトラバース3
の田中陽希さんは免許更新のために400キロの道のりを歩いて帰るんだよ。ドーナッツ買いに片道4キロなんて屁みたいなもんだろ」




「自分を田中陽希と思うな!」







昨日は雨だったので今日は歩く練習出来るな。




「秋葉原まで歩いて行ってきます」


取り敢えず登山計画ならぬグレートトラバース練習計画を宣言し、千葉県某所から出発しました。



自宅の千葉某所から歩いて東京に出るルートはランドマークをたどれば簡単だ。覚えてしまったよ。



こいつの下をくぐり抜けます。



真っ直ぐ行くと江戸川に出ます。

綺麗な江戸川の交差点。ハブポイントた。

土手に上がり手前の橋を渡ると東京湾岸部を狙うルート、一つ上流の橋を渡ると、亀戸、浅草、スカイツリーを狙うルートになる。



秋葉原狙いなので少し上流の橋を渡る。



「おっ、富士山」


見えにくいので写真を加工します。




橋の上では大勢のチャリダーが富士山の写真を撮っていた。

「「日本縦断こころ旅」か」




一直線に行って中川、荒川を渡る。

「なんだよ。この中洲、入れるのか。知らなかった」


この橋を真っ直ぐ行けば日本橋、少し北に曲がれば亀戸浅草方面。



次のランドマークが亀戸天神。


七五三だものな。
行きはよいよい、帰りは怖い、って帰りに何かあるのかなぁ。




お前もついでに撮っておいてやるよ。
しかし、いつでも、どこからでも視界に入ってくるなぁ。




亀戸駅前歩行者天国。

銀座と比べたら可哀想だ。今時、なかなかないよ。






「秋葉原に行くならアメ横でマグロのサク買って来て。夕飯にするから」



ここで千葉某所自宅から鬼指令。
やっぱり帰りに怖い何かがあったぜ。



マグロのサクを買いにここから徒歩で5キロ、自宅から25キロ先の御徒町へ。




この変態的行動がフツーに受け入れられなければグレートトラバースなどとは語れない。




ここまで歩いても足に余裕がある嬉しい自分と、荷馬車のように扱われる悔しい自分と・・・。





「目標御徒町!徒歩でマグロのサクを買いに25キロを訪ねる「こころ旅!」ではなく、変態ショッピング!」





未熟者アドベンチャーレーサーの挑戦はつづく。

房総半島グレートトラバース 館山から千歳アタック②

2020-10-15 07:20:23 | グレートトラバース
房総半島一周を成功させるには館山を中心とした宿泊移動プランが必要なので、館山で手頃な宿泊先を探しておかねばならない。




本日ゴールの千歳駅から再び電車に乗って館山に戻った。





でも、心の半分は朝に見た真っ青な空に見事な暖色を配した、まるで絵画のような館山の街並みを、目だけでなく体で感じたいとの想いが占めていた。







駅から一直線に暖色の街並みを抜ければそこは海。




心憎いまでの演出に、ますます足が軽快になる。





「また来よう。いや、来なければならないのだが、館山を想って辛いロードも乗り越えよう」




朝とは変わって厚い雲に覆われているが、それさえ呑み込んで尚、街が館山を語っている。


館山とはそういうところだ。






「本当にいい一日でした。神様ありがとうございました」





館山から銚子へ。





千歳駅から見たあの線路はゴールの銚子に続いている。




虚勢を張らず
苦しさを訴え情けを乞わず
あらぬ心労で怯えず




「心から楽しめ」




今度訪れる時は房総半島グレートトラバース本番の時。
それまでは、館山の暖色が色褪せないよう心に大事にしまっておくのだ。



未熟者アドベンチャーレーサーの挑戦は続く。

房総半島グレートトラバース 館山から千歳アタック①

2020-10-14 06:40:03 | グレートトラバース
「平日の、一日だけの有給休暇だからいい日になりますように」


快速列車で二時間も先の、ゴール目前で足の痛みから断念した館山から30キロ強のトラバース計画を立てた。




朝5:30に出発し一路館山へ。


二時間の列車の旅は退屈するが、何より房総半島一周を目指すとなるとまたこの距離歩くのかと、電車が教えるその距離にため息がもれる。




8:00、館山到着。




「うわぁ、綺麗」
コロナ禍と、秋雨が続いたここ最近の曇天の陰鬱さを一気にぶっ飛ばすような、夏のような青空と、南国色溢れる館山の街並み。


「いい街だなぁ」
ため息に変わって陽光溢れんばかりの呟き一つ。



「行くぞ!」
房総半島グレートトラバース練習開始。




館山城も鮮やか。





海岸通りに出るまで山道だが、殆んどに歩道が用意されている。歩きやすい。


なかなか海沿いの道に出ないが、これから出会える眺めは今までと違う外房の海だ。





「このトンネルを抜けると外房の海だったりして」




当たり。





南側は綺麗な晴天だが・・・
 
北側は雲が厚い。






南国だなぁ。
本当に千葉県か。



今まで歩いた中で一番楽しい。
青空と、夏のような陽射しと、静かな街、道路・・・。



「神様からのご褒美か、全部一人占めだ!」

思わず叫びたくなる。





房総半島半島最南端、野島崎灯台へ。

足が痛くて今まではただひたすら歩くだけだった。本来、こういう寄り道も出来るようにならないとアドベンチャーレーサーとは言えないね。



野島崎灯台。


何枚撮ってもあきない。


マリーゴールドがまだ満開。




外房の海は激しいが今日はどこか穏やかです。




潮騒と磯の香りと・・・、明日、本当に仕事だよな。






こんな綺麗な海岸通り、あっていいのか。






「館山ってどんなところ。行ってみたいな」


グレートトラバースにかこつけて、一人楽しんでいる未熟者おやじ。
今頃パートで働いているかみさんの言葉を思い出した。

「お土産は買って帰るよ・・・」



潮騒王国道の駅でニンニク入りのシャケふりかけ購入。


元気出せよ。




あと一時間くらいでゴールか。




岬ごとに海が姿を変える贅沢な海岸通り。



あれは次の目標の鴨川か。


楽しみながらゴールしたが、最後にまだご褒美があった。



こんなJRの駅あるのか。
無人駅だが仕切っているのは檻のような柵だけ。



足に余裕がありそうなので電車で戻り、館山の街を少し楽しもう。


明日の仕事も前向きに、贅沢な一日を楽しんでしまった未熟者アドベンチャーレーサーの挑戦は続く。


室内トラバース 雨の日だから出会えた幸運

2020-10-10 22:14:13 | グレートトラバース
土日に千葉館山から千倉まで房総半島の先端を歩こうと予定していたが、生憎台風が房総半島を直撃の予報。




「ついてないな。一週間頑張ったのに」





思案した挙げ句、家で踏み台歩行をすることにした。
脚立を使ってスマホの万歩計を準備。






目標20キロ踏破。



スタート!


休憩中に
歯磨き、皿洗い、ゴミ出し。



「折角の休みにハムスターみたいなことさせるなよ」
恨み節も出て来るわ。




 
再スタート。


ここまでやって気がついた。




「いつもトラバースする時の帽子被ろう」
「音楽かけたら楽しくできるな」




お気に入りのグレートトラバース3のテーマ曲かけたらやたら気合いが入って来た。








お昼ご飯の買い物を頼まれたので、隣街のスーパーまで歩く事にした。
往復7キロ。



「これをこなせば12+7で目標の20キロ踏破だ」




帰ってからラストスパート。


この時、たまたまかかっていた曲が
「あいみょん」の「マリーゴールド」という曲だった。




「おっ、なんかいい曲だねぇ。おっさん、気に入ってしまったよ」


あまりに気に入ったのでBlue toothでスピーカーに飛ばして踏み台歩行をしていたら、何と娘が歌詞を口ずさんで横を通りすぎた。






「えっ、この曲知っているの」
「うん、学校で皆が歌っているよ」



スゲー、こんな出会いがあるんだなぁ。




おっさんが、若い感性を素直に受容するのは大事なのだ。




いい曲に出会えた。




予定を台無しにした台風だったが、この台風が無かったら「あいみょん」の「マリーゴールド」には出会えていなかった。




災い転じて福と成す。
塞翁が馬。




何かカッコつけてるな。




「人の幸せってこんなもんだ」




こんなフラットな表現が一番似合ってる一日だった。