![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/81/a6e49cc3430940e47b4a802b27852809.jpg)
人にどう見られているかを意識して生きること。
どこで誰に見られているか分からない。
まして、見ている人は自分と同じ価値観とは限らないから、些末なことでも
あらぬ批判を買うものだ。
社会のためになることならいくらでも馬鹿やってよし。
皆が腹を抱えて笑うことなら誰も批判はしないけれど、普通のことを
普通にやってもいざ、看板を背負ったり、組織の一員として振る舞う際は十分
お気をつけあれ。
熊本勤務時代、天草で営業をしたことがある。
天草下島は有明海の熊本とは正反対の姿を見せる美しい島だ。
熊本から車で1時間強。
ここでも営業数字を上げねばならぬが、頼れるのは地元の販社さんのみ。
その販社さんと営業だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/61/02830ac16c3a17dfaafb98c4964bd7c2.jpg?1577973764)
(天草3号橋 熊本からやっと半分だ)
「あのお米屋さん大きいですよ。この天草ですごいと思います。
取引できないかあのお米屋さん行ってみましょう。」
「うーん。あまり気が乗らないな」
「勿体ない。何か都合の悪いことでもあるんですか」
「あそこの従業員、昼飯に車の中であんパン食ってた」
「えっ、別にいいじゃないですか」
「車のドアに〇〇米穀店、と書いてある車の中だ。米屋の従業員が昼飯に
あんパン食うな、とは言っていない。〇〇米穀店と書いてある車の中で
昼休みにあんパン食うからダメなのよ。 米食えよ! 節操ないね。 ダメ!」
「・・・・。 そんなもんですか。 そんなに気になりますか」
「営業行くのはいいけれど、内側が見えるな」
笑いながら話を聞いていたが、真剣に耳を傾ける自分もいた。
天草の人は人情味が厚いが、人を見る目も厳しい。
米とあんパン。冗談交じりで言ってはいても、気になったからこそ覚えて
いて、その価値観を共有して欲しかったのだ。
聞き逃してはならない。
熊本に媚びない気高き天草。
美しい自然とプライドが共存する、思い出深い勤務地だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/f5/6f45afefff7835922cb57cd16c7b5c64.png?1577196229)
(天草下島 有明海とは様相が一変する)
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