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汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩

2011年08月03日 | 初期中期の詩
向こうの空には 鳥の死ぬ場所がある
飛行を続ける旅の中で ふと 無常を悟る
変わっていくもの 変わらないもの 真実は路頭に迷う
伝えられない愛を唄う 鳥はそれでも 自身を責める

湖畔には 山茶花が 寂々しい思い出の中で 音もなく揺れている
悠遠の昔 あなたを愛していた それだけを覚えている
先の見えない未来は 二人を闇へと誘った

砂の間を縫って堕ちていく 水はそこで全てを捨てる
あなたの裡のあらゆるものは いずれ土へと還っていくのだから

怯えてもしょうがない 泣いても誰も助けてはくれない
命が憂鬱の流砂に沈む時 朝靄に消えたあなたは 帰らぬ人になる
流れて行く時間 憂愁に色付く 紅い花の美しさ
あなたは私に云った 真実は悟るほどに 遠くなるものだと
それでも命は生死を繰り返していく 酔い潰れた男のように

そっと腹を摩るのは 妊婦のような微笑み 深閑とする木々
二人はそのようにして出逢った あなたを愛しいと想うように

静けさがまた一段と とろとろとした渦に 呑まれていく
消えかけた命は 最後の呼吸に取り掛かる 死は甘美に包まれる
愛を享受する それさえも刹那の想いに消えていくなら
あなたはいつまでも 幻想の中で 夢を紡ぐ



山茶花→ さざんか        深閑→しんかん
寂々しい→じゃくじゃくしい    享受→きょうじゅ
朝靄→  あさもや
摩る→  さする
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みやすけの詩

2011年08月02日 | 初期中期の詩
空を飛びたいと 願いは心の奥底で谺している
宙に浮遊する 冷たい粒子に 触れたとき
世界は華やかさの中へと堕ちていく
宇宙に咲く山茶花を 千切り取る 血糊の付いた手で
押し退けられ 泣いているあなたは とても美しい

蠱惑に染まる花は 何時までも 犠牲になる人間を探していた
ひどく重たく降る雨 ヒヤシンスにかかる 露の重さ
震える弓から放たれた 透明な矢は 幽玄の空へと消えていく
オリオン座の輝き そこでは 虚しい人生の 涙が滴る
飛び出したい気持ちを抱えて 波のように静かな 寂しい詩を詠う

人は分かち合う愛を 探している 鳥は重力を抜け出す
この地球から遥かに離れた 無の領域へと 飛んで行く
今日も和やかな天気とは裏腹に 人は悲しみに染まる
海岸線に映える夕日 紅い旋律の唸り さざ波の小さな音

あなたはまた一段と 深い優しさを手に入れる
闇の中でもがいている 人を想う その感情が やけに寂しい
川面に映るナルシスの顔は 刹那の愛情 振りかざした刃物
この場所を貶して 孤独になっている人 冴えない花のように侘しい
心の裡で探し求めている その少女は 人から産まれた
当たり前の事実が 蹂躙される世界


谺 →こだま
蠱惑→こわく
蹂躙→じゅうりん
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みやすけの詩

2011年07月30日 | 初期中期の詩
夕間暮れの空には 流れを失った光
手を透かして見える 愛が朽ちていく現実が
幻想へと逃避していく 自分の姿が

旋律の漂う 川の中の光景
吃音を隠せないあなたが 遠い希望に 瞳を伏せる
そうした孤独が 独り善がりな 愛を囁く

ただ生きていたかった その言葉の重みが 宙を舞う
花弁のような 切なさを 漂わせながら
あなたを感じていたい それだけの優しさを 私にください

冬鳥は故郷を目指して 旅をしている
夜が怖くて毛布に包まる そんな惨めな私が 描く未来とは
闇雲を恐れた心は 閉ざしたその先を 見せてはくれない

もう少しすれば 終点は訪れる
古都を旅した芸者は 奥床しさに籠められた 哀しみに触れる
いつでも限られた約束は 果てしない憂悶の中に 消えてゆく
微睡むような眼には それしか映らない 固執の心は揺れる
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みやすけの詩

2011年07月29日 | 初期中期の詩
身体を温め合うように 小さな記憶を辿る 一隻の小舟
流れに身を任せる 枯れ葉のような想い出
胡蝶蘭が咲き誇る 丘の上には 死に赴いた あなたの影がいた

当てもない旅を 続けることに 意味を見出す
遣り残したことは 愛を分かち合うこと 接吻をすること
暗いものに怯えていた あの頃 決して離さなかった手
血が滴る感触に似ている 愛撫の心地と 
両を想う吐息 愛が融け混ざったときの あなたの優しさ

似通った生命が 別れを告げる 果てしない空 滞る水流
行く末も判らないままの 固執の世界 あなたは消えた
わざと怒らせては 独りよがりの 愛の愉しんだ
消えたあなたは還らない 夢が具現化したような哀しみを遺して

狐色の月が 夜を潤す 水滴は滴り落ちる 滲む風景
笹船は川を下る 涙の冷たさのような 刹那が動き出す
全てがまるで嘘のように 歯車は歩調を乱す 
あなたに触れたい この手に残る冷ややかさは 愛の凋落
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みやすけの詩

2011年07月29日 | 初期中期の詩
美しいもの 僅かな溜息を思わせる
明日を夢見るあなたは いつの世の光だろう

夕べに映える涙が 一段と 浅ましさを増す
北極星に願う 誇りと偽り あなたの笑顔
何もかもが幼気だった 世界は沈黙している

あの空は 歓びでさえ消してしまう 
何処の場所へと 哀しみは行くのだろう
悩ましさばかりが 生きがいだと 云っていた
そこでは生命が生れる 泉のように湧く
当たり前の世界が とても愛おしい

養分を吸った藻が 胞子を撒き散らす
風に飛ばされて 最果てへと 目指している
あなたはその中の一つ 熱は帯びる 超新星の輝き
それでも 一緒に居よう 私の手を握って そう言った

流れ着いた場所には 何もなかった
花火が夏を彩る 可憐な命は 散る花のように
今まで隠してきた嘘は あなたの為でした
やがて暮れゆく 季節は廻る 今宵の接吻のように

一枚の写真が 心の中で 泣いている
あなたは優しすぎた 故の別れ 抽象を描く涙
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みやすけの詩

2011年07月28日 | 初期中期の詩
言葉にすること 孤独を苛むこと
流れていく景色は 泡沫の入り江 水を失った花
浅はかだけど あなたを拠り所にしている 小さな私
シリウスは唄う 天空の闇に咲いて いつか散っていく

儚さを詠む詩人は あなたを愛している
悠遠の遥か彼方から 宛名のない手紙は舞い込む
一片のガラスに映るあなたの顔は ただ綺麗でした
そんな目で私を見ないで 淋しくなるから

何処までも揺られ行く この蒸気船に乗って
あなたを捜しに行くの 迂遠になる意識 壊れた傘
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みやすけの詩 宇宙の声

2011年07月27日 | 初期中期の詩
星空を仰ぐ
見たこともない宇宙の果てを 
寂しそうに見つめる 
あなた

「いつしかあそこに行くことができるんだ」

あなたはそう言って 
私の手を ほんの少し強く握った
生暖かな感触 それは何処までも寂しく 
また優しかった
「あなたは何処の星の子なの?」 
私を見て笑うあなたが 遠くに居るようで
怖かった

人の声はいつでも怖かった 
あなたが居ないときのこと
私は一滴の水のように 
暗い洞穴の中で 固い岩を侵食する
途方もない時間が掛ったような気がした 
あなたが現れてからのこと
私は変わった 
この空を見つめるあなたの姿を 
いつまでも見ていたかった

雲には形がない 
あなたは微笑みながら 雲を夢見る
流されていく身体は 魚に喰われたように 
ボロボロで とても悲しかった
感傷を甘くさせる言葉を 
あなたにあげたいくらいに

あなたを強く抱きしめる 
自分の絶望を隠すように 
風が吹き去る
闇は想ったよりも深く 
また 切なかった 
脈打つ水の頼りなさ

あなたはいつでもひとり 
枯れた葉は堕ちていく 
まるで人形のように

今は声を忘れてしまったと嘆いている 
そんな宇宙は和やかに 彼を見捨てた
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みやすけの詩

2011年07月25日 | 初期中期の詩
あなたに見せなかった 本当の私
闇を嫌う天使が あなたから遠ざけた

なぜ愛してしまったのだろう
孤独が月の光を遮るとき 命の鼓動は止まる
あなたを見つめること 怒りに身を任せた日々

空想の中では あなたは絶えず 自由を求めた
そんな困惑するあなたの顔が やけに可愛く見えた
美しいものを崇拝しよう 水に流される葉のように

人気の無い 駅の構内で 鳩が死んでいた
夜の静かな空気 あなたはもはや人間であることをやめる
生命は訪れる死期に怯えながら 自分を傷つけている
閉じ込められた殺気を覆い隠す 世間の冷たい目を振い落す

傷を舐め合う子猫は 明日に流れるはずの血をすする
月が呻くように欠けていく あなたはただの人間
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みやすけの詩

2011年07月23日 | 初期中期の詩
あなたを愛していたい 今宵の冷ややかさの中で
疑いつつも 逃れられない 宿命のような呪縛
月夜の幻想は あなたを誘う言葉の綾
その感情は あなたを離さない
まるで救いを求める無数の手のように
それはあなたの首に絡み付いて 窒息させる

夢は甘美なほどに 健常の心を麻痺させる
木枯らしが吹きぬけるように 固まりつつある身体は
どうにもならない快楽を求めるようになる
それぞれが分かち合った心身 全ては幻 夢の孤独

全てに怒り狂っても もう逃げられない
後は消化され 骨さえ残らないという終焉
情緒の固まりだけが あなたの実存だから

終わりのない唄を唄おう それでも一向に変わらない
緊迫した唸りが あなたの鼓動を止めるから
それでも朝は 故の寂しさに あなたを導きはしない
あなた自身の孤独の闇が照らされている まるで時雨のように
あなたを襲う 言葉の暴風に 我を忘れそうなほどの快楽
心が麻痺しそうなほど 求める衝動が あなたを孤独にさせるから

全てと引き換えに 命を投げ出そうとする 愛するが故に
全ての感情は 絶対無の波に揉まれ 形を無くしていく
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みやすけの詩

2011年07月22日 | 初期中期の詩
陽が当たる この場所で
あなたを待つ 時間の長さに 心を揺す振られ

あなたは何処で 笑っていますか?
無理なことばかり言っては 困らせる
でもそれは どこかで愛おしいと想っているから

変わらないことを信じて それでも変わっていく
河の流れが不意に 静かになる
そんな時は かまってほしいとばかりに 微笑んでみせるの

これは一緒に居るという事の証し
二人だけの時間は そう長くはないから
いつか終わりの時が来ても ずっと寄り添ってくれた
あなたの優しさを 忘れはしないから

だからいつかはまた 逢えることを願っている
心の奥底からあふれ出す あの頃の景色が 辛くさせるから
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