詩集情熱のかけら

時を越えて言葉のリズムが淡い旋律とともによみがえってくる。
この胸の嘆きを、しがない詩編に託したい。

誕 生 日

2011年09月11日 | 日記

    愛する母よ!
    故郷を遠く離れて
    暮らしていても
    一日とて
    あなたの事を
    忘れたことはない。

   夜毎、枕もとで
   やさしく呼びかける
   その言葉は
   いつも生への
   闘士をかきたてる。

   あなたはいつも
   僕の誕生日の度に
   心の鏡を送ってくれる。
   これで、もう二六個になりました
   大切に保存して
   朝な夕なに
   自分を写して
   今日まで無事に
   生きてきました。

 僕はまだ半人前
 母はきっと
 僕が一人前になるまで
 鏡を送り続けるでしょう。


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