教務日記

山の小学校の教務主任です。学校の様子をお知らせします。

8月8日(月) 市社会科自主研修参加

2005年08月08日 | 研修・講演・各種団体・へき地教育
 今日は、豊田市社会科自主研修に参加しました。
今年から豊田市の仲間入りをして、社会科の教員として少しでも豊田市のことを知りたいと思い参加しました。
見学したのは、
 ① 古鼡水辺公園(豊田市平井町)
    自然石を利用して護岸の侵食を防ぐ「水制工」に感激しました。昔ながらの工法に環境を守る秘訣があることを知りました。

 ② 百々貯木場(豊田市扶桑町)
    大正時代に作られた材木の貯木場。矢作川沿いの石積みの遺跡。ここまできた材木を大きさごとに集め直して、再度いかだにして、運んだそうです。今井家個人が作った貯木場と聞いて驚きました。また、いかだがどうやって川を遡るのか、質問しました。すると、「帆をつけたいかだで昇りました。それでもダメなときは、人間が河に入って引っぱったのですよ。」と教えていただきました。今よりも随分河は深かったようですが、それでも驚きました。また、昭和5年、水運が越戸ダムの建設によって陸上交通に変化していくことを伺いました。矢作川を軸にして、産業史の学習をやってみたくなりました。

 ③ 越戸ダム(豊田市越戸町)
    ガイドは、中部電力矢作川電力センターの方でした。越戸のダムの上を歩きました。気持ちよかったです。昭和5年に既にできたそうです。その頃作った人に深い興味を覚えました。

 ④ 豊田市ITS情報センター(豊田市若宮町)
    豊田市都市整備部交通政策課の方がガイドしてくださいました。
   インターネットなどの最新技術を活用して道路情報や公共交通情報を提供してくれる所でした。こんな便利な施設があること、知りませんでした。もっと広報する必要があると感じました。電気自動車実験「デポ」も見てきました。残念ながらこの実験は、今年で終わりだそうです。まだまだ電気自動車は一般で利用されるまでには時間がかかりそうでした。

 ⑤ 明治用水頭首工(豊田市水源町)
    矢作川の明治用水の水源。明治時代から現代までの3つの取り口を見ました。
 ⑥ 矢作川橋(東海環状自動車道の矢作川にかかる橋)
    この橋を設計した日本道路公団の上東さんが直接ガイドをしてくださいました。
    塔の高さ109.6mはも何と日本第2位。(ちなみに、1位は、本州四国連絡橋の多々羅大橋!)矢作川はアユの生息地。川の真ん中に橋桁を立てないために、この形にしたという話には、ちょっと感激しました。

 ⑦ リニモについて
    移動するバスの中で愛知高速交通製作のビデオを見る。計画から実際に完成するまでりのドキュメントだった。僕たちからすると「夢の乗り物」。しかし、製作する人は、真剣に取り組み、現実化に向けて着々と進めていく。万博にあわせたおもちゃのように考えていたるでも、完全に運行目的で作られていることを知った。遊びじゃない、という感じがしてきた。

一日で本当にたくさんのことを学びました。
①授業としては、矢作川の歴史を軸として、この地域の産業史が授業にできる。

②「新制豊田市」は豊田市のことを取り上げたカリキュラムを作成する必要がある。
   小学3年生「私たちの市」の授業

③山とまちのくらしの授業を豊田市内の都市部の学校と山間地の学校とが交流する形で実施する。互いに発信し教えあったり、自己の地域のよさを改めて実感する場になるに違いない。

④ 豊田市の社会の先生方を何人も知ることができた。大変親切に教えていただいた。

一日、ありがとうございました。






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