二人のピアニストに思う

gooニュース、注目のトピックスで「フジ子ヘミングがNHK斬り」を見て自分でもブログを作り、発言したくなった。

晩秋氏へのご返信

2007-07-31 15:32:19 | Weblog
新聞に、青森市郊外、八甲田山中の酸ケ湯温泉の話が出ていた。
昔からの伝統的な、此処の千人風呂も、様が変わったことが書いてある。
俗世での身分や、性別を忘れて、くつろぐのが、良さだった」、
のに、温泉への道程が楽になった替わりに、
“客の意識を下界から切り離すのは難しくなった”
とある。
女性の裸を好奇の眼で見る男性が居たり、女性専用の時間以外は女性客の入浴が少なくなったりは、確かに昔と変わった点だろう。

実は、私も思い当たる事、がある。
数年前に久し振りに、或る古くからの湯冶場に行き、夜中に目が覚めて、酸ケ湯温泉と同様な混浴場に行った。
私よりも一足先に脱衣場に来た女性が居て、脱衣中であったが、私が行って脱衣し始めると、怒って、衣服を着てその場を去って行った。
私が痴漢なのでなく、明白に24時間混浴の場所であったのに。
私は鼻白んで、何ともやり切れない気持になり、その温泉旅行から帰っても、その時の不快さが忘れられなかった。

キャズ君が、▲「美しい国」を作る提案(7) 、に書いた、
彼が好意で車に乗せてあげようとした女性に、金を出して断られた時の気分、と同じである。

そして、更に、キャズ君が書いた「旧制高校・晩秋ブログ挽歌」、に、
『新宿将棋センタには、神田山陽氏、小松方正、他の芸能人、日銀のU氏、財界、著名画家、ほか各界の名士がさりげなく集っていたのも、当初は人恋しさの心根だったろう。 その様な気持で、最初は行ったのだろうが、結局は、これ等の人達も、余り口を利かなくなってしまった』、・・・とあるのも、正に、
私が温泉で味わったと同質の「味気なさ」、・の気持を推察したものであろう。

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尚、脱線するが、キャズ君はこの
「俗世での身分や、性別を忘れてくつろぐ良さ、を将棋の様な場でも、求め難くなっていることの、悔しさ」、
を、あのブログ記事に書いているのに、
「お前は、神田山陽や日銀のU等の著名人と、親交があったことを、ひけらかしている」、
と非難のコメントが入ったそうである。

全く文章をキチンと読む能力のない奴、が居る。
キャズ君は、1960年代以来の新聞コラムにも、最近2年余りのブログにも、その種の「ひけらかし」の文章は、一度だって書いてない。

そこらのオバサンの、「文章を読む能力の貧弱」、は仕方ないとして、社会的肩書きのある人物が、記事の内容を見もしないでコメントを書いてくる例もあり、今迄に何度か指摘した。
実際、ばかばかしいものが多いから、我々の仲間のブログでは、現在の様な管理方法になったのである。

但し、晩秋氏のように全部を遮断してしまわないのは、・例えば、私のブログで言えば、Marikoさんのようなケース、もあるからである。
昔のダンスホール(5・B) 、のコメント欄で礼を申上げた様に、大分以前の、三笠宮杯ダンス競技会で三笠宮近くの招待席に、写っていた写真を送って頂くなどとは、本当に思い掛けなかった。

この様なことが起こるのも、ブログを全くクローズにしていない事、のメリットである。
数百人に一人のこの様な出会いのために、私は矢張り今後も一応、ブログを継続していく事にした。

{尚、念のために、おバカサンに申上げておく。 私は今迄の記事で、自分の身分を「ダンスホールの不良」、以外には名乗っていないし、ダンス界への関与で自慢めいた自己紹介をしたことは只の一度もない。 それでも、具眼の人物であればMariko、さんのようなこともあるのだ。 乞う・ご反省を}

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脱線ついでに、もう一つ付け加えると、▲久間事件・戦後を問い直す(1) 、に私が書いていた、「今回選挙の一票を自民党に入れる」、を文字通りに受取って噛み付いてきたコメントにも、呆れた。

遠藤周作の「人を騙す会」、河合隼雄の「うそつきクラブ」の話を、私があれだけ書いてきたのに、そして、佐久間ブログの▲「エプリルフール」、もあるのに、
なんという野暮な人だろう。

それ以前に、私の主義主張なんて何も理解しないで,単に言葉尻だけあげつらう人には、私のブログは見て頂かなくて、結構だと思う。

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本題に戻ろう。   晩秋氏のブログが閉鎖される、とのご連絡:(▲「二人のピアニスト様へ」):を頂いた。
  キャズ君と共に申上げる:
晩秋氏も、現役時代には、高速で路上を走る車の中から見ていた野の草、を愛でようとして、「俗世での身分や、性別を忘れてくつろぐ、良さ」を求めていたのに、・折角のことでした。
結局到達したのが、「矢張り、野に置け、蓮華草」、であったのは、
ご自身に不幸であっただけでなく、社会にも残念な事であったと思います。}

しかも、晩秋氏が私への挨拶記事の中でも、従来ただの一度も、「俗世での身分や、性別を」語っていないのに、その中で、必要性から触れた経歴を見て、其処に噛み付いているバカが居るのに、私は本当に嫌気が差しました。

成人の行動は全て自己責任だから、晩秋ブログが閉鎖するのは、晩秋氏の判断である。
ただし、同時代を生きた、同年代の人間が、同様なことを考え、感じるのは当然だから、私の書いたことの影響も無関係でなく、ご連絡を頂いたのかもしれない。
戦中派の老人としては珍しくブログに手をつけた同士として、気持が良く分る。
一瞬の後の生死の分らなかった戦中を過ごし、厳しい経済環境の戦後日本社会を担って働き、今は老後を静かに迎えた同士として、若い人には理解されない感じ方があるのは良く分かる。

その上、こうした過去とは別に、人間の本性として、
論理でなく、情緒として、今や現役を離れた人間が、この世間の中で感じる事は古今を問わず同じかもしれない。

「吉野山やがて出でじと思う身を、・・」
  と、一旦は詠っておきながら、
「寂しさに耐えたる人のまたもあれや、・・」
と心が移るのも、人間の性である。



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前回、私が、▲久間事件・(8)・将棋の話、を書いたのも,実は佐久間氏に伺って晩秋氏の件を知り、応援の意味で書いたのでした。

「将棋の話」は、R君がプロに勝った自慢話をするのが目的でなく、中京の免状五段の様に、世の中には自分の見えていない馬鹿な自信家が居るものだ、ということを言って、暗に晩秋氏を慰めようとしたもの。 将棋センター常連2段の話も、同様でした。

上に野暮の悪口を書いたが、この様な注釈を入れるのも野暮である。
野暮は、江戸っ子の最も軽蔑した処だが、 あの記事をみて、将棋や、神田山陽の話をコメントしてくる人が居たので、(「往年のダンスホールの不良」も、元は田舎者だから)、臆面無しに野暮な解説をした。

「将棋の話」の後から、正式に戴いたご連絡への返信として、
晩秋氏のブログ 、への「さよなら」メッセージを送りました。
何故か、TBがどうしても入らない。
些か、差障りのあることも書いてあるので、それを廃棄した。
それで、晩秋氏へのメッセージを半分と、私自身のブログの在り様の話を半分、
此処にまとめておく。
 {後註:今回はTBが入った。不思議}

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ごあいさつ (アイレン)
2007-08-03 00:00:55
二人のピアニスト様 はじめまして。
アイレンと申します。
Alpsさん→変人キャズさん経由で貴ブログにお邪魔しました。
“そこらのオバサンの、「文章を読む能力の貧弱」...”きついですね><。
私もそのご指定の一人ですので、こちらに頻繁にお邪魔し、改善の方向に向かえれば...とはかない望みをたくしつつ、訳の分からないコメントなど入れさせていただきました。
ご多忙中、大変失礼いたしました(汗)。
返信する
アイレン様に、 (二人のピアニスト)
2007-08-03 01:07:36
アイレン様、大変、失礼を致しました。
些か経緯のある話なので、誤解を招きましたが、”そこらのオバサン”は、世間のご婦人一般を指したものではなく、ましてや、アイレン様が、「指定の一人」である等、有り得ないことです。
私は1960年代のニューキャッスルを最後に、(ヒースローに降り立つ事はあっても)英国の土地を踏んでいないので、ロンドンのあちこちのお写真を懐かしく拝見しました。 {アーチャー夫妻との関係も有るのに、と思われるかも知れませんが、いずれご説明をする機会も有ると思います}。
以上、誤解を招いた、お詫びまで
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日本式社交ダンス (Mariko)
2007-08-05 17:03:31
この前、書き忘れていましたので、一寸古い話題ですが追加します。
週間新潮7/19号の掲示板に、NY在住の藤蔭須美様が、ピアニスト様と同じことを書いていらっしゃるのです。
海外生活やクルージングを体験なさったお弟子さんが、“船上や、国際人が集まるパーテイでは、「日本のダンスは通用しない」、と言っている”というのです。
ピアニストさんのように、そのことを日本国内でおっしゃる方が少ないから、お教室でのレッスンだとか、デモで、あれが社交ダンスだと思っている人が、海外に出て吃驚し、長期出張か何かでNYに行って、藤蔭様にお話になったのでしょうね。
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