今週で平成が最後と成りますねえ
#平成最後 に合わせた訳では有りませんが結果としてそう成りそうな私の出来事
今週、昭和の最後!と言ってもその2年前の(昭和61年)に作られたバイクを買う契約をしました
そして来週連休明け(令和元年)に登録する予定です

此れがその古いバイクです(1986年発表発売)
何故、平成最後のバイク購入が昭和最後の古いバイクなのか?..その理由は
私が若かりし頃(昭和)同じ会社にライバル氏が入社して来ました
私は工業高校卒で1年他社で働いた後、1年遅れの中途採用社員です
ライバル氏は京都大学2年中退での中途採用社員です
私が1年先輩ですが、会社はライバル氏を学歴が上という事で優遇しました
..それが悔しかった、それまで平々凡々と勤めていたが、同じ職場に
後から来て大きな顔する奴に負けて堪るかと、奮い立ったのでした
仕事でも残業でも、協調性も組合もクラブ活動も勉強もライバルを見ながら頑張りました
喧嘩もした、殴り合い寸前まで行って上司に止められたりした、敵対心ムラムラだった
やがて、私は努力が認められグループのサブリーダーと成った、一歩遅れたライバル氏は
研究所へ転勤する道を選択した(私も行きたかったが高卒者に扉は開かれ無かった)
其の時から、彼が良く笑うようになった(私に勝った事で安堵したのかも?)
ライバル氏の転勤前の1週間は実に穏やかに二人で将来を話したりしましたねえ
...それから2年後、バイクの新車発表会でライバル氏と偶然再会した
「此のバイクの此処と此の部品は俺が設計した、部品にイニシャル入れたよ..」と
笑いながら、話してくれた...その時、私も会社に認められ彼も設計者に成って善かったと
ライバルの存在は人間が成長するのに良いモノなんだと思いなおしました
...が、ライバル氏は其の2か月後に事故で亡く成りました
此れから、もっともっと良いバイクを設計して作りたかっただろうに..と無念を思いました
...そして、何時か仕事に追われて全てが薄れて行った平成の時間、四半世紀も過ぎた後に
突然目の前に現れたのは、彼が設計したと自慢していたあのバイクでした
..何気に観て居たNETの中古車情報で、其のバイクを見つけたのです
「あれ!此れは彼のバイクじゃないか..懐かしいな、あいつの声が聞こえる気がする..」
2日目には、此のバイクが気に成って..翌週には100キロ離れた店迄バイクを確認に行きました
もう30年も前の古い汚れたバイクなので、少し考えましたが、心は勝手に買うと決めてしまいました
そして、平成最後に昭和最後のバイクを買う事と成ったのです、納車は令和元年と成ります。
此れまでの人生を振り返りつつ、古きバイクに手を掛けて行こうかなと今思って居ます。