2006年1月14日 四国新聞社
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KAGAWA機能糖鎖フォーラム(会長・竹川薫香川大農学部教授)の
第二回シンポジウムが十三日、香川県高松市林町のサンメッセ香川であった。
細胞同士の情報伝達に重要な役割を果たす「糖鎖」の機能解明に必要な
バイオ計測技術の現状に理解を深めたり、将来展望について意見を交わした。
糖鎖は、ブドウ糖などが鎖状につらなった物質。
DNA、タンパク質に次ぐ「第三の生命鎖」と呼ばれ、
生命維持や疾病のメカニズムに深くかかわっているという。
同フォーラムは昨年四月、香川県内の糖鎖研究の発展を目指し、
香川大の研究者や企業関係者、香川県などが設立。
今回のシンポジウムは、精密工学会知能メカトロニクス専門委員会や
かがわ産業支援財団との共催で、企業関係者や香川大の学生ら約百二十人が参加した。
シンポジウムでは、精密機器メーカーなど三社の研究者が、
糖鎖を解析するための先端技術をそれぞれ説明。
タンパク質との結合力の大きさで糖鎖の構造をプロファイリングする装置や、
光と電波の境界領域にある「テラヘルツ波」を利用した分光技術などを紹介した。
このほか、香川大総合生命科学実験センターの中北慎一客員助教授が、
生物が持つ微量糖鎖を高感度で分析する方法について講演するなどした。
●2002年12月23日 日刊スポーツ
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科学振興に140億円 予算復活折衝
03年度予算の復活折衝が22日行なわれ、調整財源500億円のうち
140億円が医療やコンピューター網整備を中心とした科学技術振興に充てられるなど、
科学技術予算の優遇ぶりが目立った。
復活折衝は同日で終了。
政府は24日午前の閣議で、実質的に2年連続の緊縮型となる
一般会計81兆7891億円の政府案を決定する。
田中さん効果18億 糖鎖プロジェクト
22日の平沼赳夫経済産業相(63)と塩川正十郎財務相(81)の予算復活折衝で、
経済省が要求していた「糖鎖エンジニアリングプロジェクト」の予算18億円が認められた。
同プロジェクトにはノーベル化学賞受賞の田中耕一さんらが開発した
分析法を使うことになっている。
折衝で平沼氏が「この技術が根っこにある」と強調すると、
塩川氏が「ああそうかいな」と応じ“田中さん効果”で復活した形。
糖鎖は、複雑な生体の動きを制御する物質。
産業省は、短時間で構造解析できる装置の実用化を目指す。
同省は「田中さんにはできるだけ研究に参加してほしい」と期待をした。
同プロジェクトの総額は補正予算の11億円を含めると29億円。
●読売新聞 2001年1月31日 がん・アトピー・じん不全・・・発病に関与
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄「糖鎖」研究 官民が一丸
経済産業省は30日、ヒトの細胞の「身分証明書」と言われ、
「ポストゲノム」研究の柱の一つとなっている「糖鎖」の機能を解明るため、
2001年度からの3年間に国の予算27億円を集中的に投入することを明らかにした。
2月中に国の関係機関と民間企業による共同チームを作って研究を開始し、
特許権の取得を目指す。
この分野の研究は日本が欧米をリードしているため、
特許取得に向けて研究を一気に加速させることにした。
糖鎖は、ブドウ糖など、さまざまな糖が鎖のようにつながった物質で、
細胞内のほぼすべてのたんぱく質や脂質に産毛のようについている。
どのような糖鎖がついているかでたんぱく質などの体内での動きが決まり、
がんやアトピー性皮膚炎、じん不全、リウマチなどは幹部のたんぱく質に
普通とは違う糖鎖がついていることが発病につながっているとみられている。
このため、糖鎖の機能を解明し、構成する糖の組み合わせを変える薬品を開発できれば、
難病の早期発見や治療が飛躍的に進むことが期待できることから、
世界各国の製薬会社などの間で注目が集まっている。
共同チームはまず、糖鎖を作るもととなる酵素を分析し、
どのようなタイプの酵素がどんな糖鎖を作るかを調べる。
その上で糖鎖の機能を解明し、一定の解析が終わり次第、順次特許を出願する。
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KAGAWA機能糖鎖フォーラム(会長・竹川薫香川大農学部教授)の
第二回シンポジウムが十三日、香川県高松市林町のサンメッセ香川であった。
細胞同士の情報伝達に重要な役割を果たす「糖鎖」の機能解明に必要な
バイオ計測技術の現状に理解を深めたり、将来展望について意見を交わした。
糖鎖は、ブドウ糖などが鎖状につらなった物質。
DNA、タンパク質に次ぐ「第三の生命鎖」と呼ばれ、
生命維持や疾病のメカニズムに深くかかわっているという。
同フォーラムは昨年四月、香川県内の糖鎖研究の発展を目指し、
香川大の研究者や企業関係者、香川県などが設立。
今回のシンポジウムは、精密工学会知能メカトロニクス専門委員会や
かがわ産業支援財団との共催で、企業関係者や香川大の学生ら約百二十人が参加した。
シンポジウムでは、精密機器メーカーなど三社の研究者が、
糖鎖を解析するための先端技術をそれぞれ説明。
タンパク質との結合力の大きさで糖鎖の構造をプロファイリングする装置や、
光と電波の境界領域にある「テラヘルツ波」を利用した分光技術などを紹介した。
このほか、香川大総合生命科学実験センターの中北慎一客員助教授が、
生物が持つ微量糖鎖を高感度で分析する方法について講演するなどした。
●2002年12月23日 日刊スポーツ
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科学振興に140億円 予算復活折衝
03年度予算の復活折衝が22日行なわれ、調整財源500億円のうち
140億円が医療やコンピューター網整備を中心とした科学技術振興に充てられるなど、
科学技術予算の優遇ぶりが目立った。
復活折衝は同日で終了。
政府は24日午前の閣議で、実質的に2年連続の緊縮型となる
一般会計81兆7891億円の政府案を決定する。
田中さん効果18億 糖鎖プロジェクト
22日の平沼赳夫経済産業相(63)と塩川正十郎財務相(81)の予算復活折衝で、
経済省が要求していた「糖鎖エンジニアリングプロジェクト」の予算18億円が認められた。
同プロジェクトにはノーベル化学賞受賞の田中耕一さんらが開発した
分析法を使うことになっている。
折衝で平沼氏が「この技術が根っこにある」と強調すると、
塩川氏が「ああそうかいな」と応じ“田中さん効果”で復活した形。
糖鎖は、複雑な生体の動きを制御する物質。
産業省は、短時間で構造解析できる装置の実用化を目指す。
同省は「田中さんにはできるだけ研究に参加してほしい」と期待をした。
同プロジェクトの総額は補正予算の11億円を含めると29億円。
●読売新聞 2001年1月31日 がん・アトピー・じん不全・・・発病に関与
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄「糖鎖」研究 官民が一丸
経済産業省は30日、ヒトの細胞の「身分証明書」と言われ、
「ポストゲノム」研究の柱の一つとなっている「糖鎖」の機能を解明るため、
2001年度からの3年間に国の予算27億円を集中的に投入することを明らかにした。
2月中に国の関係機関と民間企業による共同チームを作って研究を開始し、
特許権の取得を目指す。
この分野の研究は日本が欧米をリードしているため、
特許取得に向けて研究を一気に加速させることにした。
糖鎖は、ブドウ糖など、さまざまな糖が鎖のようにつながった物質で、
細胞内のほぼすべてのたんぱく質や脂質に産毛のようについている。
どのような糖鎖がついているかでたんぱく質などの体内での動きが決まり、
がんやアトピー性皮膚炎、じん不全、リウマチなどは幹部のたんぱく質に
普通とは違う糖鎖がついていることが発病につながっているとみられている。
このため、糖鎖の機能を解明し、構成する糖の組み合わせを変える薬品を開発できれば、
難病の早期発見や治療が飛躍的に進むことが期待できることから、
世界各国の製薬会社などの間で注目が集まっている。
共同チームはまず、糖鎖を作るもととなる酵素を分析し、
どのようなタイプの酵素がどんな糖鎖を作るかを調べる。
その上で糖鎖の機能を解明し、一定の解析が終わり次第、順次特許を出願する。