一人の夜

レーシ・ーレディ




ミヤビ




ブラックベリー


ダンナが今日長崎へ結婚式に出席のため出掛けたので、家の中、私一人だ。
家の中に只一人と言うのは、今までになかったように思う。
隣の母が気遣って、「夕飯を作って持ってくる」と言ったが、毎度では済まないので、今日くらいは自分で作って食べようと思い、断った。
そしたら、「お風呂、入りに来れば？」と言った。
とっさに、「いいよ！自分の家で入るよ。」とちょっと、強い語調で答えた。
答えた瞬間に（あ、しまった！）とおもった。
もう少し、柔らかい答え方はなかったものか？と、落ち込んだ。

母は優しい気持ちで言ってくれたろうに・・・
私が、息子からこういう風に疎まれたように答えられたらちょっぴり腹が立つ。

しばらくすると母が、おかずを１品持ってきて、「冷凍うどんもあるけれど食べない？」と言った。私はもちろん、甘えることにした。

母は「良い時間に作ってきてあげるよ」と言ったが、さすがに「自分で作るから良いよ」と答えた。
一人で営業している娘を心配してくれているのがよく解る。

お母さん、ほんとにありがとう。
お風呂にも行くよ・・
おしゃべりもしようね。