Seiji Ninomiya (二宮正治)

Let me tell "JAPAN NOW"

現代日本人文芸:呉原百合蔵小説:次に総理の椅子に座る者は誰だ:第97回:フィクション

2017-01-07 08:18:18 | 日記

「Nさん大変だ。トランプ次期大統領がトヨタにいちゃもんをつけたよ」

 Nの仲間がNに青ざめた顔でこう言った。

「最初から分かった事だ」

 Nが言葉を返す。

そして、

「みんなトランプ氏をなめちゃいけない。あの人の後ろには恐ろしいまでの日本通がいる」

 こうも言った。

「誰・・・・・」

「ヘンリーキッシンジャー」

「やっぱり」

 こんな黙り込んでしまった。

「安倍総理は早いうちに稲田朋美防衛大臣をトランプ次期大統領に紹介した方がいい」

 Nがみんなにこう言うと、

「気に入られるかな」

「もちろん、国際舞台へのデビューだ」

 みんなお互いに顔を見渡した。


現代日本人文芸:呉原百合蔵小説:次に総理の椅子に座る者は誰だ:第96回:フィクション

2017-01-06 02:40:39 | 日記

「Nさん、年末の読売新聞に茂木敏充先生は将来の総理候補と言うような記事が出ていたね」

「そうだね。実力のある代議士だ」

「国民の間での知名度は」

「それはまだまだ」

 Nは自分の言葉に自分で頷いた。そして、

「政治を知っている人達でも茂木という名前をモテギと読める人は少ない。みんなモギ先生と言っている」

 こうも言った。

「知名度はまだまだという事だね。でも能力はあるよね」

「うん、国際情勢にも明るい」

「どうすれば総理になれるの」

「若い人たちに名前を覚えてもらう事だ」

「何歳くらいの若者」

「十代」

「うへえ」

「小学生がターゲットだ」

 この言葉にみんな大笑いをするのだった。