Seiji Ninomiya (二宮正治)

Let me tell "JAPAN NOW"

現代日本人文芸:呉原百合蔵小説:次に総理の座に座る者は誰だ:第102回:フィクション

2017-01-20 03:46:29 | 日記

「マネーゲームは日本を救わない」

 Nのこの言葉に仲間が、

「どうすればいいの」

 仲間が心配そうに言葉を返す。

「中小企業と言うより零細企業が活況を呈するようになると日本も変わる」

 Nがこう言ってため息を付いた。

「次の総理候補の人たちに出来るかな」

「やってもらわなきゃあ困る」

 Nとその仲間は押し問答を繰り返した。

「それと・・・・」

「それと何Nさん」

「年金生活者の生活の安定を売りにしたら人気が出るよ。年金生活者は経済成長と何の関係もないからね」

「ほんとだなあ」

「何回も言うようだが、オレにはアイデアがある」

 Nは仲間を見つめた。


現代日本人文芸:呉原百合蔵小説:次に総理の椅子に座る者は誰だ:第101回:フィクション

2017-01-19 02:11:29 | 日記

「今年中に国民が『景気が回復して来ている』こう実感できないと、安倍総理への期待感は薄れ支持率も下がってくるだろう」

 Nのこの言葉に、

「次の総理候補にチャンスがあると言う事なの」

「そうだよ」

「腹のそこで出番がある事を願っているだろうなあ」

「当然だろう」

「安倍総理が黙って見ているかなあ」

「そんな訳はないだろう。手を打つ」

 みんなが自分の意見を出す。

Nはみんなの顔を見ながら、

「労働者の賃金が上がるだけでは絶対に景気は回復しない。経済成長が見込める動きをしないと」

 こう言うのだった。

「オレには日本の経済成長を促す策がある。聞いてくれないかなあ。次の総理候補に教えてもいいんだが」

 Nは仲間の顔を見た。


現代日本人文芸:呉原百合蔵小説:次に総理の椅子に座る者は誰だ:第100回:フィクション

2017-01-18 06:29:11 | 日記

「Nさん、今世界各国がトランプ氏の言動や行動に肝を冷やしているが、トランプ氏はNさんのツイッターのフォロワーであなたの言う事はよく聞くよね。あなたがバックアップする候補者が日米関係を飛躍させると思うよ。誰をバックアップするの」

 Nの仲間がNに尋ねた。

「石原伸晃先生だ」

 このNの返答に仲間は涙をこぼして笑った。

「本気か」

「本気だ」

 また仲間が笑う。

「安倍総理だって就任時の頃はオバマ大統領にまったく相手にされず困り果てていた。私はなんどもオバマ大統領あてにブログを書いたよ。『Shinzo Abe is a nice guy』こう言ってね」

 Nは真剣だ。

「石原伸晃先生はトランプ氏と渡り合えるかなあ」

「渡り合えるようにしてやるよ」

 Nは自信満々だ。

「ところで次の総理候補は景気を刺激できる策があるのだろうか」

 このNの言葉に誰も返答ができない。


現代日本人文芸:呉原百合蔵小説:次に総理の椅子に座る者は誰だ:第99回:フィクション

2017-01-17 04:40:00 | 日記

「Nさん、岸田文雄氏が総裁選へのろしをあげたね」

 仲間の言葉にNは、

「いつまでも安倍総理の時代ではないとコメントしたね」

 Nはニヤリと笑った。

「総理になれるかな」

「どれだけ国民と国会議員の支持を得られるかだな」

「安倍総理をしのげるか」

「ところで岸田文雄氏を支えている広島の市会議員が政務調査費(現在の政務活動費)を巡って刑事告発され警察から任意で聴取されたよね」

「よくご存知で」

 Nは仲間の言葉に苦笑した。そして、

「キシダミクスを国民に示す必要がある」

 こう言うのだった。

「Nさんサポートしないの」

「そのつもりはない」

 Nは厳しい顔をした。


現代日本人文芸:呉原百合蔵小説:次に総理の椅子に座る者は誰だ:第98回:フィクション

2017-01-08 04:21:07 | 日記

「アメリカはかつての繁栄を取り戻そうと必死だね」

 Nの仲間がみんなの顔を見てこう言った。

「Nさんこのままアメリカが好景気で突き進んでいけるかな」

「難しいんじゃないの」

「おれもそう思うよ」

「どうすればいいの」

 みんなアメリカ経済の将来に不安を持っている。

「きっちりアメリカ人の手でものがつくれるような国にならないとね」

 Nのこの言葉に、

「それでトランプ氏は必死なんだな」

 みんなため息をつく。

「ところでロシアの経済はどうなの」

「予想以上に良くないよ」

 またみんなため息を付いた。

「次の日本の総理候補は対応できるかな」

「難しいよね」

 みんなため息の連続である。